AirPods Pro 3のカスタムEQを実機検証!音楽・映画・ポッドキャストで聴き比べ

AirPodsシリーズに、ユーザーが低音・中音・高音を自由に調整できるカスタムEQ機能が追加されました。Appleが公開した最新情報では、AirPods 5を含む5モデルがカスタムEQに対応することが確認できます。そこでiPhone Maniaでは、iOS27を搭載したiPhone16 ProとAirPods Pro 3を使い、実際に音がどこまで変わるのか試してみました。
AirPods 5もカスタムEQに対応
Appleは9月に、AirPodsシリーズ向けのファームウェア「9A348」でカスタムEQ機能を追加しました。最新のAirPods 5はファームウェア「9A350」が提供され、カスタムEQを利用できます。
カスタムEQが利用できるモデルと、対応ファームウェアは以下のとおりです。
| 対応モデル | 最新ファームウェア |
|---|---|
| AirPods 5 | 9A350 |
| AirPods 4 | 9A348 |
| AirPods Pro 3 | |
| AirPods Pro 2 | |
| AirPods Max 2 |
AirPodsのファームウェアは、AirPodsが充電中で、ペアリングされたiPhone、iPad、またはMacがWi-Fiに接続されて、AirPodsとのBluetoothの通信範囲内にある間に、自動的に配信されます。
カスタムEQをAirPods Pro 3で使ってみた
カスタムEQは、iOS27のベータテスト期間中にAirPodsのベータファームウェアで先行提供されており、iOS27の正式公開にあわせて一般ユーザーも利用可能になりました。
iOS27正式版をインストールしたiPhone16 Proと、AirPods Pro 3(ファームウェアバージョン9A348)で、実際にカスタムEQを試してみました。
カスタムEQは、iPhoneにAirPodsを接続した状態で「設定」アプリを開き、画面上部に表示されるAirPodsの名前をタップ。「オーディオとルーティング」→「イコライザ」→「カスタム」と進むと調整できます。

低音・中音・高音の3つを自由に調整
カスタムEQで調整できるのは低音・中音・高音の3つで、それぞれの音を自由に上下させられます。
「リセット」をタップすると、低音・中音・高音のスライダーを初期位置に戻せます。カスタムEQ自体をオフにする場合は「推奨」を選択します。
設定はAirPodsに保存、iPadやMacにも引き継がれる
Appleによると、カスタムEQの設定内容はAirPods本体に保存され、ほかのペアリング済みデバイスにも引き継がれます。
実際にiPhone16 Proで設定した後、同じAppleアカウントで使用しているiPadとMacにAirPods Pro 3を接続したところ、同じEQ設定が反映されていることを確認できました。

カスタムEQはYouTubeやNetflixにも反映
カスタムEQが適用されるのは、Apple Musicだけではありません。
今回試した範囲では、Apple Music、Apple Podcasts、Apple TV、Spotify、YouTube、Netflix、radikoのすべてで、カスタムEQによる音の変化を確認できました。
音楽、トーク、映画などコンテンツに応じて好みの音質に調整できます。
カスタムEQで聴き比べてみた
カスタムEQで音の聴こえ方がどう変わるか、音楽、ポッドキャスト、映画で聴き比べてみました。
比較時はiPhone側の音量を50%、ノイズキャンセリングをオンに固定し、EQ設定のみを変更しました。なお、以下は筆者が実際に聴き比べた際の主観的な印象です。
標準状態から、低音・中音・高音のそれぞれを引き上げてどう感じたかをお伝えします。
音楽
ビリー・アイリッシュ「bad guy」では、低音を少し上げるだけでも冒頭から続くベースの存在感が明確に増しました。最大付近まで上げると迫力は増す一方、ボーカルまで低音に覆われるように感じられました。
B’z「LOVE PHANTOM」では中音を上げると稲葉浩志氏のボーカルが一歩前に出るように感じられました。一方、高音を上げすぎるとシンバルなどが強調され、長時間聴くとやや刺激が強く感じられました。
ただし、いずれも最大まで引き上げると音のバランスが崩れて聴きにくくなったため、実用上は半分程度までの調整が使いやすい印象でした。
ポッドキャスト
「ながら日経」では、中音と高音を少しずつ引き上げると、女性アナウンサーの声の輪郭がより明瞭になり、聞き取りやすく感じました。
男性どうしがトークする「ワンボタンの声」では、低音を少し下げて中音を上げると、男性の声の輪郭がはっきりし、より聴き取りやすくなった印象でした。
映画
Apple TVで配信されている「F1 ザ・ムービー」は、低音を引き上げると緊迫感のある劇中音楽やF1マシンの轟音に迫力が増し、中音を引き上げると登場人物のセリフが聞き取りやすくなりました。
今回試した3種類のコンテンツの中で、カスタムEQによる変化を最も楽しめたのは映画でした。セリフを聞き取りやすくしたり、マシンの低音を強調して迫力を増したりと、同じ作品でも好みに合わせて印象を変えられます。
試して分かった、カスタムEQの実力と注意点
カスタムEQをAirPods Pro 3で実際に試してみると、低音・中音・高音の3バンドだけのシンプルなEQながら、音の違いは想像以上にはっきり感じられました。
一方、それぞれを最大まで引き上げると音のバランスが崩れやすく、少しずつ調整する使い方が実用的です。
特に便利に感じたのは、カスタムEQが音楽だけの機能ではない点です。音楽では好みの音作り、ポッドキャストでは声の聞き取りやすさ、映画ではセリフや効果音の迫力と、コンテンツに応じてAirPods Pro 3の聴こえ方を変えられます。
これまでAirPodsの音に「低音がもう少し欲しい」「声をもっとはっきり聞きたい」と感じていた人にとって、カスタムEQは試してみる価値のある機能と言えそうです。
ただし、現在の設定画面では複数のカスタムEQ設定を保存してワンタップで切り替えることはできないため、音楽・ポッドキャスト・映画などのコンテンツごとに設定を使い分けるには、その都度スライダーを調整する必要があります。
好みの設定をプリセットとして保存して、「音楽用」「映画用」「ポッドキャスト用」のようにワンタップで切り替えられれば、さらに使いやすくなりそうです。

