AirPods Pro 2が補聴器に!FDA認可で新時代到来
Appleは日本時間10日未明に催したAppleイベントで、AirPods Pro 2に新たに補聴機能が追加されると発表しましたが、現地時間12日、アメリカ食品医薬品局(FDA)はこの機能にFDA認証を付与したとニュースルームで発表しました。
目次
OTC補聴器として初めてFDA認証を取得
AirPods Pro 2の補聴機能は「予防」「認知」「補助」の3つを柱にユーザーのヒアリングエイドを行うものですが、FDAは同デバイスの市販(OTC)の補聴器ソフトウェアデバイス「ヒアリング補助」機能を認可しました。
「ヒアリングチェック」機能を使って聴力ニーズに合わせてカスタマイズすると、AirPods Pro 2はOTC補聴器として機能し、軽度から中等度の聴覚障害を持つ18歳以上の人々に音を増幅することができます。
FDAの機器・放射線衛生センター長代理であるミシェル・ターバー医学博士は、AirPods Pro 2のヒアリング補助がFDA認可を得たことについて、次のようにコメントしています。
広く使用されている消費者向けオーディオ製品にOTC補聴器ソフトウェアとして販売許可されたことは、軽度から中等度の難聴を自覚する成人に対する聴覚支援の可能性、アクセシビリティ、受け入れやすさを前進させる新たな一歩です。
補聴器ブランドの株価が軒並み下落
Appleの補聴機能に関する発表を受け、メジャーな補聴器ブランドの株価が軒並み下落したと報じられています。FDAの認可が下りたことにより、補聴器ブランドにとっては間違いなく脅威となるでしょう。これにより、補聴器がより手の届きやすいものになれば、多くの人々に恩恵がもたらされるのではないでしょうか。
Photo: Apple