映画監督ライアン・ジョンソンのiPhoneカメラアプリが日本でも1位に

『ナイブズ・アウト』で知られるライアン・ジョンソン監督が、iPhone用のカメラアプリ「Chromagraph Camera」を公開しました。映画と同じ処理で写真を仕上げるアプリで、米国のApp Storeでは写真/ビデオの有料アプリで1位です。日本でも2,000円で配信されています。
映画の色作りをiPhoneの写真に再現
Chromagraph Cameraは、ジョンソン監督と撮影監督のスティーブ・イェドリン(Steve Yedlin)氏、プログラマーのエリック・キャメロン(Eric Cameron)氏の3人が作りました。監督と長年組んできたイェドリン氏の映画用の画像処理を、iPhoneの写真に持ち込んだアプリです。
撮影時はiPhone標準の画像処理を通さず、RAW(加工前のセンサーのデータ)から独自の方法で写真を仕上げます。処理によって色・コントラスト・粒状感(フィルムのようなざらつき)が変わり、明るい部分の周りに柔らかいにじみが出るハレーションも加わる点が特徴です。
ジョンソン監督は10月28日、Xでこのアプリを告知しました。MacRumorsによると、投稿は1日で600万回表示され、アプリは米国のApp Storeで写真/ビデオの有料アプリ1位に上がっています。監督の投稿は次の通りです。
撮ったあとで仕上がりを確認
フィルムカメラと同じように、撮るときは仕上がりが見えません。撮影後にアプリ内のギャラリーを開くと、処理を反映した写真を確認できる仕組みです。元のRAWデータは残るため、色・トーン・質感はあとから何度でも調整し直せます。
保存と書き出しの仕組みは次の通りです。
- 撮った写真:RAWのままアプリ内のギャラリーに保存
- 書き出し:処理を反映したJPEGかHEICで保存・共有
- 自動書き出し:設定でオンにすると、撮るたびに写真ライブラリへ保存
価格は2,000円の買い切り
米国のApp Storeでの価格は12.99ドルの買い切りです。日本のApp Storeでは2,000円で、App内課金の表示はありません。10月31日時点で、日本でも写真/ビデオ部門の有料アプリランキングで1位になっていました。日本のApp Storeで確認した条件は次の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 価格 | 2,000円 |
| 対応OS | iOS17.0以降/iPadOS17.0以降 |
| 言語 | 英語のみ |
| ファミリー共有 | 6名まで利用可能 |
| サイズ | 29.7MB |
| データの収集 | なし(デベロッパの申告) |
ファミリー共有で6名まで使えるため、家族で使う場合も購入は1回で済みます。配信開始は10月20日で、更新履歴にはiPhone Duoへの対応も記されていました。iPhoneとiPadに対応しているほか、App StoreにはApple Watchへの対応も記載されています。
ライアン・ジョンソン監督とiPhoneの縁
ジョンソン監督がiPhoneのカメラに注目したのは、今回が初めてではありません。2019年には、Appleから発売前に借りたiPhone11 Proでパリの街を撮った動画を公開し、超広角レンズを「本当に画期的」と絶賛しています。
2020年には、海外メディアのインタビューで、Appleは映画の中で悪人にiPhoneを使わせないと語り、話題になりました。発言の対象になったのは、『ナイブズ・アウト』のようなミステリー映画です。
これまでの監督とiPhoneの関わりは、撮る側と、映画に登場させる側としてのものでした。今回は撮影監督と組み、映画の画作りそのものをiPhoneに持ち込んでいます。現時点で撮れるのは写真だけで、今後の更新で何が加わるかにも注目が集まりそうです。
Source: MacRumors
Photo: App Store

