MacBook Air向け?サプライヤーがラップトップサイズのOLED増産へ

iPad Pro向け有機EL(OLED)ディスプレイを供給し、新型iPad miniや新型MacBook Pro向けOLEDも供給すると噂のSamsung Displayが、新たな製造工場の建設を進めることが明らかになりました。
新工場は2028年上半期(1月〜6月)の完成が予定されており、ラップトップやタブレットなど中大型IT製品向けOLEDの生産能力拡大につながる見込みです。
ユーザーにとってのメリットとして、現在液晶ディスプレイを搭載しているApple製品に移行した際の値上げ幅抑制が期待されます。
2028年上半期にA7工場完成へ
サプライチェーン関連情報によると、Samsung Displayは製造拠点の1つである韓国・忠清南道牙山の第2事業所で、A7工場の建設を進めるとのことです。
本格的な工事は2027年2月に始まり、2028年上半期の完成が予定されています。
第8.6世代OLEDを増産か
A7工場では、ノートパソコンやタブレットなどIT製品向けOLEDの生産能力が増強される見通しです。Samsung Displayはすでに牙山のA6ラインで、第8.6世代OLED製造ラインを稼働しています。
第8.6世代(2,290 x 2,620ミリ)OLED製造ラインは大型のガラス基板を用いることで、ラップトップやタブレット向けの中大型OLEDを効率よく生産できるのが特徴です。
そのため、A7工場でも同様に中大型OLEDの生産能力を拡大する設備が導入される見通しです。
新型MacBook Pro向けOLEDを量産中
Samsung Displayはすでに第8.6世代OLED製造ラインで量産を開始しており、2026年10月末〜11月に発表されると噂の新型MacBook Pro向けOLEDを製造していると報じられていました。
iPad Pro向けタンデムOLEDはLG Displayも供給していますが、新型MacBook Pro向けOLEDはSamsung Displayが独占供給するとの情報もあります。
OLED増産で価格上昇を抑えられる?
Samsung Displayの第8.6世代OLED製造ラインは、現在も立ち上げ初期の段階にあり、生産規模や歩留まり率の改善が進められています。
今後、生産能力が拡大して量産効率が高まれば、新型MacBook Pro以外の製品へ供給できる余力が生まれ、OLEDパネルの製造コスト低減にもつながることが期待されます。
その結果、MacBook Airなどが液晶ディスプレイからOLEDへ移行する際にも、販売価格の上昇幅を抑えられる可能性があります。
Apple製品のOLED移行時期
2028年上半期にA7工場が完成し、IT製品向けOLEDの生産能力が拡大するのであれば、将来のMacBook Air向け需要を見据えた投資になります。
AppleはOLEDへの移行を進めており、今後は次のようなスケジュールになると噂されています。
- 2026年10月〜11月:新型iPad mini、新型MacBook Pro
- 2027年春:新型iPad Air
- 2028年以降:MacBook Air、iMac
Apple向けOLED供給強化の一環の可能性
新型iPad Air向けOLEDの供給を目指し、中国BOEもAppleへの働きかけを強めているとの報道があります。一方、Samsung Displayは新型iPad miniや新型MacBook Proなど、複数のApple製品向けOLEDを供給するとみられています。
A7工場の完成時期がMacBook AirのOLED化が予想される2028年と重なることを考えると、今回の増産計画も将来のApple製品向け需要を見据えたものなのかもしれません。
Photo: Will Taylor(@willtaylorx)/X

