iOS27/iPadOS27のセキュリティ脆弱性の修正点まとめ

AppleはiOS27およびiPadOS27の正式版をリリースしました。最新OSには新機能だけでなく、多くのセキュリティ上の脆弱性の修正も含まれています。Appleが公開したページをもとに、どのような脆弱性が修正されているのかをまとめます。
122項目のセキュリティ修正
Appleが9月14日付けで公開した「iOS27およびiPadOS27のセキュリティコンテンツについて」というページでは、iOS27/iPadOS27で修正されたセキュリティ上の脆弱性の一覧を確認できます。
全体を集計すると、iOS27/iPadOS27では「Additional recognition」を除いて122項目のセキュリティ修正が掲載されています。
内容を見ると、かなり大規模なセキュリティアップデートです。特に目立つのは、アプリやシステムのクラッシュ、メモリ破損、個人情報への不正アクセス、カーネル関連の脆弱性です。
なお、以下の分類には重複があり、1つの修正項目が複数のカテゴリーに該当する場合があります。
| 主な内容 | 該当項目数 | 代表例 |
|---|---|---|
| クラッシュ/サービス拒否(DoS) | 約44件 | 悪意ある画像やファイルでアプリ・システムが強制終了 |
| プライバシー/ユーザーデータへのアクセス | 約30件 | 機密データ、インストール済みアプリ、位置情報などへのアクセス |
| メモリ漏洩/メモリ破損 | 約25件 | カーネルメモリやプロセスメモリの読み取り・破損 |
| 不正操作/アクセス制御の回避 | 約10件 | 保護されたファイルの変更、認証情報の削除など |
| 権限昇格/サンドボックス回避 | 約6件 | root権限取得、サンドボックスからの脱出 |
| リモート/ネットワーク経由の攻撃 | 約6件 | Bluetooth、Baseband、IPSecなど |
| 任意コード実行 | 3件 | CoreMedia、Bluetooth、AVEVideoEncoder |
特に多いのがカーネル関連で17項目です。カーネルメモリの破損や漏洩、root権限の取得、システムの異常終了など、比較的深刻な内容が含まれています。
たとえば、悪意のあるアプリがroot権限を取得できる問題や、アプリからカーネルメモリを読み取れる問題などが修正されています。
カーネルとは、iPhoneやiPadのOSの中核部分で、アプリとハードウェアの間を取り持つ司令塔のようなものです。
ユーザーへの影響が大きい修正は?
数ある脆弱性の修正の中でも、ユーザーへの影響が比較的大きいと考えられるものをまとめると、以下のようになります。
- Bluetooth: リモートの攻撃者によって任意のコードが実行される可能性
- CoreMedia: 悪意ある画像を処理すると任意のコードが実行される可能性
- AVEVideoEncoder: サンドボックス化されたアプリがカーネル権限で任意のコードを実行する可能性
- Kernel: 悪意あるアプリがroot権限を取得する可能性
- Siri Suggestions: ロック中の端末から機密情報を閲覧される可能性
- Shortcuts: 悪意あるショートカットがユーザーの確認なしにメッセージを送信する可能性
- Telephony: IPSec認証を回避して通信を傍受される可能性
- Watch App: 許可なくアプリやWebサイトをまたいでユーザーを追跡される可能性
このほかにも、Camera、Siri、Music、Photos Storage、Spotlight、NetworkExtensionなどで、アプリが本来アクセスできないユーザーデータに触れられる可能性のある問題が修正されています。
また、BluetoothやBaseband、WebKit、Telephonyなど、アプリを端末にインストールしなくても、通信やWebコンテンツを介して影響を受ける可能性がある脆弱性も含まれています。
今回の修正内容を見る限り、iOS27/iPadOS27は新機能を利用するためだけでなく、セキュリティ面でもアップデートする意義が大きいといえそうです。対応機種を使用している場合は、できるだけ早めにアップデートしておくのがよさそうです。
Source: Apple
Photo: Apple

