
CarPlayの音声AIは主要3アプリ〜Siri AIは年内に英語ベータ

iPhoneのアプリを車の画面で扱うCarPlayで、AIチャットボットと音声で会話できるアプリが増えています。中心はChatGPT・Perplexity・Grokの主要3アプリで、Meta AIも限定的な形で加わりつつあるのが現状です。さらにiOS27では刷新されるSiri AIも広がる見通しですが、年内に英語からのベータ提供とされ、日本語で使える時期はまだ見えていません。
CarPlayで話せるAIアシスタントが増えている
CarPlayは地図や音楽、メッセージを車の画面で扱う機能として広まってきましたが、iOS26.4からは新たに、AIと声でやり取りする会話型アプリという区分が加わり、車内でAIに話しかけられるようになりました。
運転中でも手をふさがずに質問でき、答えを音声で聞ける点が特徴です。気になった言葉の意味を尋ねたり、ちょっとした調べ物をその場で声だけで片づけたりといった使い方が少しずつ広がっています。
今すぐ使える3つのAIチャットボット
現在CarPlayで音声会話ができる主なAIチャットボットは、次の通りです。
| アプリ | 音声で会話 | 料金の条件 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ChatGPT | ○ | 無料でも利用可 | 3月末に対応・最近の会話を選んで再開 |
| Perplexity | ○ | 無料枠あり・実用にはPro(月20ドル) | Web検索と出典の表示に強い |
| Grok | ○ | 無料でも利用可(制限あり) | 音声モードで対応・5月に追加 |
3つとも無料でも音声のやり取りを試せますが、Perplexityは無料だと使える回数が限られ、続けて使うには月20ドルほどの有料プランが向くため、まず費用をかけずに始めやすいのはChatGPTとGrokの2つになります。
ChatGPTは3月末にいち早く対応して最近の会話を選んで再開でき、Grokは音声モードでの受け答えに振り切った設計と、同じ音声対応でも得意とする場面や操作の感触は少しずつ異なるのが実情です。
会話型アプリへの対応から数か月で顔ぶれが変わった
この分野の顔ぶれは、ここ数か月で大きく入れ替わってきました。iOS26.4でCarPlayが会話型アプリに対応した当初に音声で使えたのはChatGPTとPerplexityの2つが中心で、選べるアプリはまだ限られていたからです。
その後、5月にはGrokが音声モードで加わり、8月にはMeta AIが4つ目として登場しました。しかし、こちらは一部のアカウントでしか使えない試験段階で、日本で使えるかどうかもはっきりしていません。
このほか、GoogleのGeminiやMicrosoftのCopilotは、CarPlayに置いたウィジェットから音声モードを呼び出せます。一方、AnthropicのClaudeはウィジェットを追加しても正常に動かないと報告され、対応はアプリで分かれるのが現状です。
iOS27で刷新されるSiri AIはどう変わるか
これまでもCarPlayの音声アシスタントとして使えたSiriそのものが、iOS27ではSiri AIへと大きく刷新され、より自然な言葉のやり取りで応じられるようになると、6月の発表で明らかにされました。
ただし、この刷新版のSiriを使えるのは、Apple Intelligenceに対応するiPhone15 ProやiPhone16以降などに限られる見込みで、まずは対応機種を持っているかどうかが前提です。
提供の時期についても、Siri AIは英語から先行して提供されるとみられ、その後にほかの言語へ広げるとされています。そのため、iOS27の公開と同時に誰もが使えるとは限らず、日本語で自然に使える時期もまだ見えていません。
車でAIを安全に使うために
車内での利用には、安全のためのいくつかの制限がかけられています。運転者の注意をそらさないよう、AIとのやり取りは音声が中心です。質問への答えの本文や画像は、運転中の画面には表示されません。
呼び出しは独自のウェイクワードではなく画面をタップして始めるのが基本です。ChatGPTのように接続時へ音声を自動で始める設定を持つアプリもありますが、走行中は無理な操作をせず、停車中にひと言かけるところから始めるのが安全です。
たとえば店名を挙げて営業時間の目安を尋ねるなど、手や視線がふさがりやすい運転中ほど、声で聞けるAIは頼りになります。ただし現在地や渋滞、走行中のルートまで把握しているわけではありません。経路や最新の営業情報は、地図アプリでも確かめておくと安心です。
どれを選ぶかは使い方しだいで、無料で気軽に試すならChatGPTかGrok、Web検索や出典の表示を重視するならPerplexityといった選び方になります。まずは自分に合う1つを入れて、声のやり取りから試してみるとよいでしょう。
Photo:Apple
