Power Mac G3に眠っていた“幻の隠し画像”、27年越しの発見!

mac g3

ある人物が初代「Power Macintosh G3」のROMを、Hex Fiend(オープンソースのバイナリエディタ)で解析していたところ、これまで誰にも知られていなかったイースターエッグを偶然発見したと、ブログで投稿しています。中身は開発者たちの画像だったようです。

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27年以上前のマシンで謎のファイルを開くことに成功

今回話題となっているG3のROMは、1997〜1999年に登場したベージュ色のデスクトップ、ミニタワー、一体型モデルに搭載されていたもので、今や27年以上前のマシンです。

ROM内には「HPOE」というタイプのリソースがあり、開発チームと見られる人物たちのJPEG画像が含まれていることが、今回明らかになりました。この画像自体は2014年にすでに存在が報告されていましたが、実機での表示方法はこれまで不明でした。

JPEGファイル「The Team」とは?

ダグ・ブラウン氏がさらに探索を進めると、「nitt」というリソースID 43に「Native 4.3」と名付けられたPowerPCネイティブのSCSI Manager 4.3のコードが見つかり、その末尾に以下のような意味深なパスカル文字列が含まれていました:

  • .Edisk
  • secret ROM image
  • The Team

特に「secret ROM image」という文字列は、前述のJPEG画像と関係があるように思われました。ネット検索により、同様のキーワードが以前のPowerPC Macのイースターエッグに使われていたことも判明しましたが、G3では従来の手法(テキストをデスクトップにドラッグ)では動作しませんでした。

そこでブラウン氏はROM内のコードを逆アセンブルして調査を試みます。Ghidraを使ってPEF形式のファイル(nitt43)を解析したところ、最終的に「.EDisk」というRAMディスクドライバと「secret ROM image」という名前のボリュームをチェックするコードが見つかりました。この条件が満たされると、ROM内のJPEG画像を取り出し、「The Team」という名前のファイルとして保存する処理が実行されます。

その後、#mac68kのIRCチャットでこの話を共有したところ、ユーザーの^alexが、Mac OS 8.1を動かせるエミュレータ「Infinite Mac」で再現に成功。RAMディスクを「secret ROM image」という名前でフォーマットすることで、JPEGファイル「The Team」が出現することが判明しました。

イースターエッグはMac OS 9.0.4まで動作

このイースターエッグは実機(Power Mac G3)でも再現に成功し、Mac OS 9.0.4まで動作することが確認されました(9.1以降では無効と見られます)。

これは、スティーブ・ジョブズ氏が1997年にAppleへ復帰して以降、イースターエッグを禁止したとされる中で、最後期の隠し要素の一つかもしれないとして、マニアの間で話題となっています。

Source: Downtown Doug Brown via AppleInsider

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