iOS19でライブ文字起こしが日本語に対応!Appleが新機能を一部公開

Apple iOS19 アクセシビリティ 新機能

Appleは現地時間5月13日、iOS19、iPadOS19、macOS 16、watchOS12などで新たに利用可能になるアクセシビリティ関連の新機能を発表しました。リアルタイム文字起こしのライブキャプションが日本語に対応するほか、iPhoneを使ってMacで拡大鏡が利用可能になるなど、多くの新機能が追加されます。

目次

WWDC25での発表を前にアクセシビリティ機能を先行発表!


Appleは現地時間5月13日、6月の世界開発者会議(WWDC25)に先立ち、iOS19macOS 16など次世代OSに搭載されるアクセシビリティ機能を発表しました。

Appleは例年、WWDCでの次世代OS発表に先立ち、5月の第3木曜日のGlobal Accessibility Awareness Day(GAAD)にあわせて、アクセシビリティ機能を先行発表しています。

今年は、1985年にAppleがアクセシビリティ専門部署を設置してから40周年の節目に当たります。

Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、「アクセシビリティは、私たちのDNAです」と述べ、誰にでも使いやすい製品を追求し続けるAppleの姿勢を強調しています。

ライブキャプションが日本語に対応

ライブキャプションは、電話やFaceTimeでの通話、ビデオ会議の内容をリアルタイムで文字起こししてくれる機能で、2022年のiOS16で公開されました

これまで、英語(アメリカ、カナダ)のみ利用可能でしたが、iOS19でついに日本語に対応します。ついかされる対応言語は以下のとおりです。

日本語、英語(インド、オーストラリア、英国、シンガポール)、北京語(中国本土)、広東語(中国本土、香港)、スペイン語(ラテンアメリカ、スペイン)、フランス語(フランス、カナダ)、ドイツ語(ドイツ)、韓国語

App Storeにアクセシビリティ情報を追加

iOS19では、App Storeのアプリ情報ページに、対応するアクセシビリティ機能をアイコン付きで簡潔にまとめたコーナーが追加されます。

この新機能により、アプリをダウンロードする前にVoiceOver、ボイスコントロール、テキスト拡大、コントラスト調整、字幕などのアクセシビリティ機能への対応有無を確認できます。

これは、2020年のiOS14で追加された、アプリが取得する情報をまとめた「アプリのプライバシー」コーナーに似たものです。

Apple iOS19 アクセシビリティ 新機能

iPhoneを使ってMacに拡大表示

macOS 16では、MacのカメラとしてiPhoneを使う連係カメラが発展した機能で、iPhoneやUSBケーブルで接続したカメラを、Macの拡大鏡として利用可能となります。

Apple iOS19 アクセシビリティ 新機能

Macの拡大鏡機能では、画像の拡大やコントラスト調整などに加えて、文字情報をテキスト認識も可能です。

なお、iPhoneやiPadの「拡大鏡」は2016年のiOS10から、Macの連係カメラ機能は2022年のmacOS Venturaから提供されています。

アクセシビリティ・リーダー:テキストが読みやすく

iPhone、iPad、Mac、Apple Vision Proといった各種デバイスで、失読症や弱視などのハンディキャップを持つユーザーがテキストを読みやすくなる「アクセシビリティ・リーダー」機能も追加されます。

フォント、色、文字間隔や音声コンテンツに対応し、ユーザーが読みやすいテキスト表示をカスタマイズで可能です。

この機能はどのアプリからでも起動できるほか、iPhone、iPad、Macの「拡大鏡」アプリに組み込まれるので、本やレストランのメニューなどのテキストを読みやすくなります。

Apple iOS19 アクセシビリティ 新機能

Apple Watchからライブリスニングを操作、文字起こしの表示も

iPhoneをマイクとして使い、AirPodsやBeatsイヤホンで音声を聴けるライブリスニング機能が、watchOS12では、Apple Watchから操作可能になります。Apple Watchから同機能の開始、終了や聴き直しといった操作ができます。

また、リアルタイム文字起こしのライブキャプションにも対応するため、会話内容をApple Watchで把握できるようになります。

Apple iOS19 アクセシビリティ 新機能

Apple Vision Proで周囲のものを拡大表示

Apple Vision Proでは、Zoomのアップデートにより視界に入る全てのものを拡大表示可能となります。

また、VoiceOver機能を使って周囲の状況を説明したり、対象物を見つけたり文書を読み上げたりできるようになります。

点字での操作が可能な「点字アクセス」

点字アクセス」により、点字スクリーン入力や、点字デバイスからの入力でアプリを開いたり、点字形式でメモを取り、展示コードを使った計算ができるようになります。

「点字アクセス」から直接、Braille Ready Format(BRF)ファイルを開けるようになり、点字ノート作成デバイスを経由せずに点字ディスプレイへの出力ができます。Appleのライブキャプション機能との組み合わせにより、会話をリアルタイムに点字に変換可能となります。

Apple iOS19 アクセシビリティ 新機能

パーソナルボイスの作成が簡単&早く

パーソナルボイス」は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの疾患により、音声を失いつつあるユーザーが、自分の声と似た音声を作成できる機能で、2023年のiOS17で導入されています。同時に提供された「ライブスピーチ」は、入力した文字を、作成した声で読み上げられる機能です。

これまで、自分の声に似た声を作成するには、150ものフレーズを読み上げてデバイス上で機械学習させ、音声の合成完了までひと晩待つ必要があり、あまり気軽に使えるものではありませんでした。

iOS19では、学習させるフレーズは10個だけと大幅に少なくなり、音声合成も1分足らずで完了するようになります。そして、合成される音声はより自然でスムーズなものになるそうです。

パーソナルボイスはこれまで英語のみの対応でしたが、iOS19ではスペイン語(メキシコ)にも対応予定です。

脳での操作、自分の名前が呼ばれたら通知など

Appleはこのほか、次世代OSで追加される以下のアクセシビリティ機能を数多く発表しています。

  • 脳による操作;重度の運動障害を持つユーザー向けに、iOS、iPadOS、visionOSで、ユーザーが身体を動かさなくても操作できるブレイン・コンピュータ・インターフェイス(BCI)のスイッチコントロールをサポートする新しいプロトコルを追加。
  • バックグラウンド・サウンドの強化:集中力アップやリラックスに効果があるバックグラウンド・サウンドに、新しい音質調整、一定時間後の自動停止、ショートカットによる自動化などで機能が強化されます。
  • 車両モーションキュー:画面上のドットアニメーションのカスタマイズが可能に、Macでも利用可能に。
  • 視線トラッキングとヘッドトラッキング:iPhoneやApple Vision Proで、目の動きや頭の動きによるキーボード入力がより簡単になります。
  • ミュージックの触覚:音楽に同期して振動を発生させる機能(iOS18で追加)が、ボーカルだけの振動や、振動の強さ調整などが可能に。
  • サウンド認識:自分の名前が呼ばれたことを認識する名前認識が追加。
  • CarPlay:大きな文字での表示に対応。車内の赤ちゃんの泣き声も認識可能。
  • アクセシビリティ設定の共有:アクセシビリティの設定を他のiPhoneやiPadと一時的に共有可能となり、友人のデバイスや公共のデバイスを一時的に使う際に便利。

Source: Apple via 9to5Mac

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