iPhone向けOLEDメーカー別シェアから分かる事実とは?

iPhone14

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ディスプレイ業界の内情に詳しいDisplay Supply Chain Consultants(DSCC)の最高経営責任者(CEO)、ロス・ヤング氏が、TwitterでApple向けに有機EL(OLED)ディスプレイを供給している3社のシェア、および動向を報告しています。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. iPhone向けOLEDメーカー別シェアから分かる事実を紹介している。
2. サムスンのApple向けOLEDディスプレイ供給数は、2023年3月に過去最低を記録。
3. iPhone15シリーズ用ディスプレイの量産は、6月から開始される見通しだという。

2023年3月にBOEのシェアが大幅増

DSCCの調べによると、Samsung DisplayのApple向けOLEDディスプレイ供給数は、2023年3月に過去最低の数字を記録しました。
 
これはBOEによる、iPhone13およびiPhone14向けOLEDディスプレイの供給数が大きく増えたためです。
 
DSCC

iPhone15シリーズ用ディスプレイの量産は6月スタート

しかしiPhone15シリーズの生産が開始され、同シリーズ向けのOLEDディスプレイ供給が始まる2023年4月以降は、再びSamsung Displayのシェアが増大するとDSCCは予想しています。これはつまり、iPhone15シリーズにおいても、Samsung DisplayのOLEDディスプレイ供給数が最大であることを意味します。
 
DSCCによれば、iPhone15シリーズ用ディスプレイの量産は、6月から開始される見通しです。

売れ筋は6.1インチモデルか

なおヤング氏はiPhone15シリーズのなかでも、6.1インチのiPhone15とiPhone15 Pro用ディスプレイの生産が優先されると述べています。
 
iPhone15シリーズでは全モデルで、Dynamic Islandが採用される見込みです。

 
 
Source:Ross Young/Twitter
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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