MediaTek、6G通信は1Tbpsクラスの通信速度を予測~商用化は2029年以降

6G通信の画像

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スマートフォン向けシステム・オン・チップ(SoC)大手のMediaTekが、次世代通信規格「6G」に関するホワイトペーパーを発表しました。
 
そのなかでMediaTekは、6G通信の通信速度は1Tbpsクラスに達し、商用化は2029年から2030年になると予測しています。

1Tbpsクラスの通信速度になる6G通信

MediaTekのホワイトペーパーによると、次世代通信規格「6G」の通信速度は最高で1Tbpsクラスに達するとのことです。
 
MediaTekの6G通信に関する予測
 
5G通信に関しては現在の最速記録が約8Gbpsであるのに対して最高でも10Gbpsクラスとしており、6G通信は5G通信の100倍高速になる可能性があることを示しています。
 
この通信速度を活用した新しいアプリケーションの登場をMediaTekは予測しており、
 

  • リッチなホログラフィック表示の実現
  • 触覚を伴うコミュニケーション
  • デジタル空間に物理空間を再現するデジタルツイン

 
などがキラーアプリケーションとして挙げられています。
 
2021年10月におこなわれたBrooklyn 6G Summitでもホログラフィックは6G通信の目玉として取り上げられていました

商用化は2029年から2030年

6G通信の商用化時期についてMediaTekは、2029年から2030年を想定しています。
 
MediaTekによる6Gの商用化時期の予測
 
6G通信対応端末の普及に欠かせないSoCを開発する大手メーカーの想定のため、説得力があるスケジュールといえるかもしれません。
 
中国移動通信の元会長でGSMアソシエーションのコンサルタントである王建宙氏も、2030年に中国で6G通信が商用化されると述べています。

 
 
Source: MediaTek via Gizchina
(ハウザー)

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この記事を書いた人

本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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