iOS15で利用不可となったSiriコマンド、いまだ回復せず〜視覚障害者から不満の声

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iOS15の正式版のリリースと同時に、Siri仕様が変更され、これまで可能だった様々なコマンドが利用できなくなりました。それらの機能に頼っていた弱視者や視覚障害者からは不満の声が聞かれています。

Appleからの返答はなし

iOS15で利用できなくなったSiriコマンドは、次のとおりです。
 

  • ボイスメールはある?
  • ボイスメールの再生
  • 通話履歴の確認
  • 最近の通話の確認
  • 誰からの電話?
  • メールを送る
  • [誰々]にメールを送る

 
Siri機能の削除については、Apple製品の視覚障害者向けフォーラムであるAppleVisにも記録されており、Appleサポートコミュニティにも苦情が続々と寄せられています。あるユーザーがこの問題を説明しています。
 

Siriが突然、不在着信や最後の不在着信を読み取れなくなりました。私は視覚障害のためこの機能を毎日使用していますが、(中略)不在着信や最後の不在着信などを尋ねると、Siriは「それはお手伝いできません」と答えます。

 
米メディアMacRumorsは9月にAppleに修正プログラムの提供時期やSiri機能の削除が意図的なものであるかどうかを質問しましたが、返事はなかったといいます。視覚障害者のため問題解決に取り組む努力をしていないAppleは、アクセシビリティの最前線にいる企業として残念である、と同メディアはコメントしています。
 
 
Source:MacRumors
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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