AppleのARヘッドセットとApple Car、発表から発売まで待たされそう

apple vr ar ヘッドセット

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一般的なデバイスは、発売の目処が立ってから発表されるのが通例ですが、AppleARヘッドセットとApple Carについては、消費者が実際に手にするまで、辛抱強く待つ必要があるかもしれません。

ARヘッドセットの発売は2023年?

iPhoneを筆頭に多くのApple製品は、発表後すぐに出荷が始まる傾向にありますが、Apple製品に詳しい、Bloombergのマーク・ガーマン氏によれば、ARヘッドセットと電気自動車のApple Carは“例外”となるようです。同氏が語ったところによると、いずれも「複雑で製造コストのかかるデザイン」であることから、政府当局やメーカーとの緊密な協力が不可欠となるためです。どちらの技術も「これまでには出荷したことのない」レベルとなるそうで、今から期待が高まるところです。
 
一方で、技術的な面だけでなく、マーケティング面でもわざと発表から出荷の期間を長く確保する可能性があると、ガーマン氏は指摘します。見たこともない革新的な製品なだけに、潜在的なユーザーに興味を持ってもらうためには「数ヶ月の宣伝」が必要というわけです。具体的なシナリオとしては、2022年の世界開発者会議(WWDC)でARヘッドセットを発表し、デベロッパーたちに拡張現実/仮想現実(AR/VR)のアプリを作ってもらったうえで、年内から2023年の間の販売に備えるというものです。
 
ARヘッドセットの登場時期については、Apple製品の正確な予測で知られるアナリストのミンチー・クオ氏も、量産は2022年第4四半期(10月〜12月)に始まるだろうとの見方を下しています。

期間が長すぎるデメリットもある

もちろん、発表から発売までの期間を長く確保するのは、メリットばかりではありません。慎重になりすぎて時間がかかればかかるほど、製品がリークされ、消費者のサプライズ感を損なう可能性は高まっていきます。
 
また、発表されてから発売まで時間がかかると言えば、AirPowerの苦い記憶もAppleファンにとっては思い出されるところです。2017年秋の新作発表会にて鳴り物入りで登場したこの充電マットは、いつまで経っても発売されることなく、2019年に正式に開発が中止されたことが分かりました。
 
 
Source:AppleInsider
Photo:AntonioDeRosa
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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