iPhone、2021Q2にプレミアムスマホ市場で50%以上のシェアを獲得

もともと高価格帯のスマートフォン市場で強さを誇っていたAppleのiPhoneがさらにそのシェアを伸ばしました。
2021年第2四半期(4月~6月)のプレミアムスマートフォン市場においてiPhoneが57%のシェアを獲得し、圧倒的な首位となっています。
過半数以上のシェアを獲得したiPhone
調査会社のCounterpointによると、2021年第2四半期のプレミアムスマートフォン市場(価格が400ドル(約43,882円)以上のモデル)は、前年同期比で46%の成長を記録しました。
これは、スマートフォン市場全体の26%という成長率を大きく上回っています。
世界のスマートフォン販売台数に占めるプレミアムスマートフォンの割合は、前年同期の21%に対し、24%に増加したとのことです。
メーカー別では、AppleのiPhoneが57%という過半数以上のシェアを獲得し圧倒的な首位となっています。
Appleは前年同期から9%ポイントシェアを伸ばし、2位であるSamsungの17%に大きく差をつけました。
Appleはこの市場において、2020年第4四半期(10月~12月)にiPhone12シリーズが発売されて以来、50%以上のシェアを保持し続けています。
800ドル以上のスマートフォンが最も成長
プレミアムスマートフォン市場をさらに細かく分けると、最も高い成長率を示したのはウルトラプレミアムと呼ばれる800ドル(約87,764円)以上の市場でした。
このウルトラプレミアムスマートフォン市場は前年同期比で182%成長しましたが、それをけん引したのは主にiPhone12 Pro maxとiPhone12 Proです。
Appleはウルトラプレミアムスマートフォン市場において75%近くのシェアを獲得し、前年同期の54%から大きくシェアを伸ばしています。
この市場が大きく伸びたのは、新型コロナウイルスの影響によりスマートフォンの重要性を認識した消費者が、ハイエンドデバイスを好むようになったことを示しているとのことです。
また、在宅勤務により貯蓄ができた一部の消費者が、スマートフォンなどのデバイスに投資している側面もあるといいます。
iPhone13/iPhone13 Proシリーズの発売によりAppleがさらにプレミアム市場でシェアを伸ばせるのか、今後も注目が必要です。
Source: Counterpoint
(ハウザー)