西ヨーロッパでiPadの出荷台数が73%、Macの出荷台数が11%増加~2021Q2

M1チップ搭載iPadの画像

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新型コロナウイルスの影響によるテレワークやオンライン授業の推奨で、タブレット端末市場やパソコン市場は好調が続いています。西ヨーロッパでもその傾向は同じであり、2021年第2四半期(4月~6月)におけるタブレット端末の出荷台数は前年同期比で18%増加しました。
 
タブレット市場でシェア首位のAppleは特に好調であり、前年同期比で73%もの出荷台数増を記録しています。

73%出荷台数が増加したiPad

調査会社のCanalysによると、2021年第2四半期の西ヨーロッパにおけるタブレット出荷台数は、前年同期比で18%増の790万台となりました。
 
タブレット端末はもはや従来のように娯楽用として使われるだけのデバイスではなく、テレワークやオンライン授業のためのパソコンに代わる安価なデバイスとして扱われているといいます。
 
タブレット端末は特に学生の間で人気が高いそうです。
 
メーカー別のシェアではAppleが前年同期比で73%の出荷台数増を記録し、首位の座をキープしています。
 
2021Q2の西ヨーロッパタブレット市場のシェア
 
M1チップ搭載のiPad Proは西ヨーロッパでも人気が高いとのことです。
 
また、2位のLenovoは前年同期比で87%増という高い成長率を示しました。
 
Lenovoはタブレット端末の需要にいち早く着目し、安価なモデルを含む幅広い製品をリリースすることで、高価なiPadがカバーできない領域を確保しました。
 
一方、Samsung、Huawei、Amazonといったほかのトップ5に入ったメーカーはいずれもシェアを落としています。

Macも11%増で好調

パソコン市場に目を向けると、2021年第2四半期の西ヨーロッパにおけるパソコン出荷台数は前年同期比3%増の1,500万台となりました。
 
西ヨーロッパパソコン市場の出荷台数の推移
 
昨年の大きな成長率に比べると控えめですが、1年前は新型コロナウイルスの影響で市場が急成長した時期であり、現在の3%という成長率でも十分に高いとのことです。
 
メーカー別ではLenovoが約412万台を出荷し、シェアトップの座を獲得しました。
 
2021Q2の西ヨーロッパパソコン市場のシェアランキング
 
Appleは市場平均を大きく上回る前年同期比11%の成長率で約136万台を出荷し5位となっています。
 
AppleM1X搭載の新製品を10月か11月に発表するといわれており、2021年後半にはAppleのパソコン出荷台数がさらに伸びる可能性があります。

 
 
Source: Canalys via 9to5Mac
(ハウザー)

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この記事を書いた人

本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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