元Appleデザイン責任者のジョナサン・アイブ氏、英名門美術大学の卒業制作に祝辞

ジョナサン・アイブ氏

ジョナサン・アイブ氏
 
元Appleの最高デザイン責任者で2019年に退社したジョナサン・アイブ氏が、イギリスの名門美術大学の卒業制作展のオンライン開催にあたりビデオメッセージを公開しています。アイブ氏は、2017年から同大学の総長をつとめています。

2017年、名門RCAの総長に就任したアイブ氏

ジョナサン・アイブ氏は、iPhoneやMacなどのApple製品をデザインし、最高デザイン責任者をつとめましたが、2019年にAppleを去っています
 
アイブ氏は、Apple在職中の2017年7月にイギリスのロイヤル・カレッジ・オブ・アート(Royal College of Art:RCA)の総長(Chancellor)に就任しています
 
RCAは、アート部門で世界トップクラスと評価される名門大学で、多くのアーティストやデザイナーを輩出しており、Dysonの創業者、ジェームズ・ダイソン氏もRCAの卒業生です。

アイブ氏、Apple時代とは違った表情で語る

RCAは、新型コロナウイルスの影響で初のオンライン開催となった卒業制作展にあたって、アイブ総長による卒業生へのビデオメッセージを公開しています。
 
人前に出るのがあまり得意ではないと言われるアイブ氏は、時折、照れ笑いしたり言葉を選んだりしながら、卒業生に語りかけています。
 
ジョナサン・アイブ氏
 
Patently Appleは、「Appleの製品発表ビデオがどれだけ洗練されたものであるかがわかる。この動画では、素のアイブ氏を見ることができる」とコメントしています。
 
RCAが公開したアイブ氏のビデオメッセージは、こちらでご覧ください。
 

 

卒業生に、アイブ総長からの祝辞

アイブ氏は、RCAのWebサイトに掲載された卒業制作の作品に寄せて「Optimistic, Singular and New(楽観的で、独特で、目新しい)」と題したメッセージを贈っています。
 
RCA2020/Royal College of Art
 

これらの作品は、大学全体から集められた膨大な作品の、ほんのごく一部です。
 
何かを選択することは非常に難しいことですが、作品を見るのは非常に楽しく、素晴らしい経験でした。作品は素晴らしく、楽観的で、独特で、目新しいものです。いつものツールや娯楽がないことを表現したかもしれない、明快さと大胆さがみられます。
 
完全に混乱した不確実な時代に、仕事への根源的なアプローチを再考することは、驚くほどの動機と決意につながり、最終的に多くの分野でクリエイティビティに勝利をもたらします。これは、将来的に重要視される特別な作品たちなのです。
 
皆さんには、時間をかけてじっくり作品を鑑賞し、素晴らしく才能あふれる卒業生たちを、私と一緒に祝福していただきたいと思います。なんという一年だったでしょう。
 
ジョニー・アイブ

 
オンライン卒業制作展は、RCAのWebサイトで公開されており、誰でも鑑賞することができます。
 
RCA2020/Royal College of Art
 
 
Source:Royal College of Art 卒業制作展「RCA2020」, アイブ氏メッセージ, PatentlyApple
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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