営業再開したドイツのApple Store、検温にプライバシー上の問題があるとの指摘

ドイツでは現地時間の5月11日から全国15店舗のApple Storeが新型コロナウイルス後に再オープンとなりましたが、Appleが安全対策の一環として行っている検温がヨーロッパ連合(EU)のデータ保護規則に反している可能性があるとの指摘があり、現在調査が行われているとBloomberg Lawが伝えています。
検温がEU一般データ保護規則に抵触している可能性
ドイツの16ある連邦州のひとつであるヘッセン州のデータ保護機関から、営業が再開されたApple Storeで実施されている顧客の検温が、EU一般データ保護規則に抵触しているおそれがあるとの指摘がありました。
ヘッセン州には、フランクフルトのApple Große Bockenheimer Straßeや、ズルツバッハのApple MTZなどのApple Storeが位置しています。
調査の結果はまだ明らかになっていませんが、ヘッセン州のデータ保護機関はドイツの他の地域のデータ保護機関とも連携をとっていると報じられています。
Apple Storeでのコロナ対策とは?
22店舗中21店舗のApple Storeが再オープンにこぎつけたオーストラリアでは、ストアでどのような安全対策が行われているのか、先日伝えられたばかりです。
Appleはストア入り口で検温や入店人数の確認を行っており、入店者のマスク着用、商品を手にとる前の消毒の義務化など、安全対策を徹底していますが、体温を測るのが問題となった場合、どのような代替法がとられるのでしょうか。
今は調査の結果を待つしかなさそうです。
Source:Bloomberg Law via AppleInsider
Photo:Apple
(lexi)