Samsung、iPhoneに習って来年のフラッグシップ機でカメラに注力か

韓国のSamsungは、カメラ押しのAppleのiPhone11シリーズが成功を収めていることを受け、2020年のフラッグシップ機でカメラ機能を充実させる見通しである、とBloombergが報じています。
Galaxy S11は10,800万画素のメインカメラを搭載か
匿名の情報提供者によれば、Samsungは来年のGalaxy S11で10,800万画素のセンサーをメインカメラに搭載するとのことです。iPhone11の1,200万画素と比べると相当な飛躍であることが伺えます。
また、デバイス背面にはメインカメラ以外に超広角カメラ、光学5倍ズームカメラを含む3つのカメラが搭載される見込みです。デバイスには、すでにNote10+に搭載されているものと似た、ToF(Time of Flight)センサーが搭載されるともいわれています。ToFセンサーは、ポートレート撮影や拡張現実(AR)に役立つとされています。
Samsungは来年折りたたみデバイスと5Gスマホも発表か
Samsungはカメラを強化したフラッグシップ機の他にも、折りたたみデバイスの第2号機や次世代通信規格5G対応のスマホも発表する見通しです。Appleの5G対応iPhoneは2020年秋の登場が見込まれるため、それまでに5G対応機を追加すれば、ライバルに対して一歩リードすることができます。
またアメリカの制裁により、中国ベンダーHuaweiがヨーロッパ市場で苦戦を強いられているのもSamsungにとっては朗報だとされています。Samsungはいつも通り消費者をスペックで圧倒するだろう、とBloombergはコメントしています。
スマホの光学5倍ズーム技術はSamsungが保有
Samsungの支社Samsung Electro-Mechanicsは、光学5倍ズームモジュールを開発し、今年の始めに生産を開始しています。光学5倍ズームカメラは、中国のライバル企業HuaweiやOppoもフラッグシップ機に搭載していますが、Samsungが2019年に買収したイスラエル企業Corephotonicsの技術をライセンス契約下で使用しています。
2020年を迎えるにあたり、光学5倍ズームカメラ技術を保有するSamsungには追い風が吹いていると言えます。Counterpoint Researchの調査で、カメラ機能はインドのような発展途上国の市場でも消費者のデバイス購入時の重視ポイントとなっていることがわかっています。
Source:Bloomberg
Photo:91Mobiles
(lexi)