米連邦通信委員会、T-MobileとSprint合併を正式に認める

Sprint T-Mobile ソフトバンク

Sprint T-Mobile ソフトバンク
 
米連邦通信委員会(FCC)は現地時間11月5日、契約者数全米第3位の通信キャリアT-Mobileと、ソフトバンクの子会社で契約者数第4位のSprintの経営統合を正式に認めました。

残るハードルは17州の州検事による訴訟

FCCは10月16日に委員会内で投票を行い、賛成3票反対2票で承認を決めましたが、今回の両社に対する条件の策定完了により、正式承認となります。
 
これで政府による承認プロセスはすべて終了しましたが、ニューヨーク州検事率いる17州の州検事による反対訴訟という最後のハードルが残っています。裁判は12月初めに行われる予定です。

Dishを第4の通信キャリアに

FCCは経営統合の承認に際し、消費者に損害を与えないことを条件として掲げています。その一環として、T-MobileSprintは周波数の一部使用権とプリペイド事業(Boost Mobile)を、Dish Networkに売却することに同意しています。
 
これはDishをワイヤレス通信キャリアとして確立させることで、第3位のT-Mobileと第4位のSprintの経営統合により、米国における大手通信キャリアが3社となってしまう事態を回避するための策です。
 
Dishは7月に、第4のワイヤレス通信キャリアとなることを正式に表明しました。2022年6月14日までに米人口の少なくとも20%に5Gを提供するネットワークを構築、2023年までには人口のカバー範囲をさらに70%まで広げると宣言しています。

 
 
Source:The Hill
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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