締め出しもどこ吹く風?Huawei、2018年は2億台超のスマホを出荷

Huawei

Huawei Mate 20 Pro
 
米政府を主導とした“締め出し”によって逆風にあえぐHuaweiですが、2018年を通して2億台超のスマートフォンを出荷したことが分かりました。Huaweiが明らかにしました。

Samsung超えも視野に

2018年に2億台を超えるスマートフォンを出荷したという事実がどれほどのものかは、Appleが2018年度の四半期決算ごとに発表したiPhoneの販売台数が合計で1億7,000万台前後に留まっていることを示すだけで十分でしょう。
 
スマートフォン市場の飽和がこれだけ指摘されている状況にあって、1億5,300万台を出荷した2017年から約30%の出荷増は際立っており、リチャード・ユー最高経営責任者(CEO)が「2019年第4四半期までには(Samsungを超えて)シェア1位になるかも知れない」と自信のほどを覗かせたのも頷ける結果です。
 
huawei 成長 スマートフォン 出荷台数
 
出荷台数2億台超えの発表に際し、Huaweiは「国際的なスマートフォン市場で、Huaweiは統計上の“その他”から、世界でトップ3位にランクインする存在へとなった」との声明を公開しました。なお、今から8年前の2010年、Huaweiの出荷台数は300万台ほどでした。

2019年はより厳しい年に?

もっとも、Huaweiの行く先には暗雲が立ち込めています。
 
セキュリティ上の懸念を理由として、今年初めに米キャリアや家電量販店が相次いでHuawei端末の取扱を停止、さらには米政府当局が「国家の安全を脅かす」としてHuaweiの製品を買わないよう警鐘を鳴らすなどしたことで、Huaweiは今夏、世界最大級のスマートフォン市場であるアメリカから撤退を余儀なくされています。
 
また先日は、創業者の娘にして副会長を務める幹部がカナダで拘束されたほか、日本でもNTTドコモの澤田純社長がHuawei端末の販売続行に懸念を示すなど、世界的なHuaweiの“締め出し”圧力は日に日に強まっています。
 
こうした状況を思えば、2019年は2018年以上にHuaweiにとって困難な年となるのは間違いないでしょう。
 
 
Source:CNET,Venture Beat
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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