Apple、インド政府制作のアプリ公開を認める〜iPhone禁止を示唆され

TRAI Apps

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ユーザーのプライバシーを侵害する可能性があるとして、インド政府が推進するアプリのApp Storeでの公開に否定的だったAppleですが、ついに公開することを認めました。インドからのiPhone締め出しという政府の脅しに、屈せざるを得なかったようです。

App StoreでのDNDアプリ公開を拒否

インドの通信規制庁(TRAI:Telecom Regulatory Authority of India)は、国内で深刻化するスパムメールや迷惑電話関連のトラブルを受けて、これらをブロックするアプリ「Do Not Disturb(DND)」を開発、普及を推進しています。
 
しかし同アプリはユーザーの通信ログやテキストメッセージを参照するため、AppleはこれまでDNDアプリのApp Storeでの公開を認めていませんでした。プライバシーを侵害する恐れがあるためです。

インド国内でiPhoneが使えなくなる?

ところが去る7月、インド通信当局は、すべてのスマートフォンを対象に、今後6カ月以内に(2019年1月までに)DNDアプリを動作可能とすることを要求、アプリを搭載していないものについては、国内の通信ネットワークを使用不可とするという、新たな規制を発表しました。つまりAppleが公開を拒否し続ければ、インド国内でiPhoneが使用できなくなることを意味します。
 
この事実上の「脅し」を受け、AppleはついにApp StoreでのDNDアプリ公開に踏み切ったようです。米メディアVentureBeatが、インドのApple広報担当者から、DNDアプリが公開されたことを確認しました。インド通信当局が定めた期限を約1カ月後に控えた時点での公開となりました。現在TRAI DNDアプリは、インドのApp Storeから無料でダウンロードすることができます。
 
App Storeで公開されているDNDアプリが、Appleが懸念するプライバシー侵害問題を解決すべく、改良されているかどうかは不明です。
 
Appleはインド市場で苦戦を強いられており、2018年第2四半期(4-6月)の同国スマートフォン市場におけるシェアは、過去最低の1%まで落ち込んだと伝えられています。

 
 
Source:VentureBeat via 9to5Mac
(lunatic)

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