スティーブ・ジョブズ氏、Apple Store開店計画をLVMH会長に相談していた

Apple Tysons Corner MacStories

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Appleの共同創業者スティーブ・ジョブズ氏が、最初のApple Storeを開店する前、ルイ・ヴィトンやクリスチャン・ディオールなど高級ブランドビジネスのLVMHグループのトップに、店舗づくりについて助言を求めていたことが分かりました。

「Appleの直営店を持つことについて意見を聞きたい」

スティーブ・ジョブズ氏は、1996年にAppleに復帰して少し経った頃に、LVMHグループの取締役会長であるベルナール・アルノー氏に連絡してきたそうです。その内容は、Appleの自社ブランドで直営店を持つことについて意見を聞きたい、というものでした。
 

ベルナール・アルノー氏 WIkimedia

ベルナール・アルノー氏


 
アルノー氏は、当時のことをこう振り返っています。

その当時、Appleが店舗を持つなんてクレイジーな考えだ、と彼のライバルたち全員が言っていた。Dellがそう言っていたのは覚えている。
 
しかし、彼らは明らかに間違っていた。Apple Storeは今、大きな成功を収めているのだから。

 
残念ながら、アルノー氏からジョブズ氏への助言の内容は明かされていません。
 
そしてアルノー氏は以前、Appleの株式を持っていたそうですが、その後手放してしまったことを後悔しているそうです。Appleの株価は、現地時間5月1日に発表された好調な業績を受けて上昇しています。

パソコンショップを再発明したApple

世界初のApple Storeは2001年5月に、カリフォルニア州ロサンゼルス近郊のグレンデールと、ワシントンD.C.に近いバージニア州マクレーン、それぞれのショッピングモール内にオープンしました。
 

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Apple製品と共通する、シンプルでスタイリッシュな店内デザインは、他のコンピュータ企業には思いもつかないような、まさにファッションブランド店のようでした。

 
開店を間近に控えた、Apple Store1号店の店内の様子は、ジョブズ氏が興奮気味に紹介する動画で確認できます。
 

2003年、米国以外初のApple Storeが銀座に進出

現在のApple Storeは、「街の広場のような存在」をコンセプトとして、製品の使い方や写真の撮り方のレッスンやライブパフォーマンスなど、フレキシブルに活用できるスペースが設けられています。
 
アメリカ以外へのApple Store進出第一号は、2003年にオープンしたApple 銀座でした。
 
2018年4月には、最新の店舗コンセプトを持つApple 新宿が開店しているほか、年内にあと2店舗がオープンする予定と発表されています。

 
 
Source:CNBC, Cult of Mac
Photo:Wikimedia Commons, MacStories
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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