【iPhone X】バッテリーの駆動時間、本当は初代からどれだけ伸びた?

Appleによれば、iPhone Xのバッテリー駆動時間は「iPhone7より最大2時間長い」そうです。しかし、似たようなフレーズはiPhone7が登場した時にも聞きました。ここで疑問が生じます。本当にiPhoneの駆動時間は、毎シリーズごとに伸びているのでしょうか。伸びているとすれば、初代iPhoneと比べて、一体どの程度変化したのでしょうか。
バッテリーを初代から徹底比較!
バッテリーの駆動時間は、世界中のスマートフォンユーザーにとって非常に重要な要素です。以前行われた調査では「端末が多少分厚くなっても、バッテリーの容量が増大した方がいい」と答えたユーザーが多数を占めた、という結果も出ています。
そうしたユーザーの思いを感じ取ってか、Appleもバッテリー駆動時間のアピールに余念がありません。iPhone Xでは「iPhone7より最大2時間長い」、そのiPhone7では「iPhone6sより最大2時間長い」にとどまらず「iPhoneで最も長いバッテリー時間」とまで言われていました。
これでは「まるでワインのキャッチコピーじゃないか」と思うユーザーが出てきても不思議ではないでしょう。そこで今回、初代iPhoneからiPhone Xまで、どのようにバッテリーの駆動時間や容量が変化したのかを調べてみました。
(※通話とデータ通信で駆動時間を比較。LTE、3G、2G回線のデータが併存している場合は、速い方の回線を優先)
モデル | 駆動時間(通話) | 駆動時間(インターネット) | バッテリー容量 |
---|---|---|---|
iPhone X | 最大21時間 | 最大12時間 | 2,716mAh |
iPhone8 Plus | 最大21時間 | 最大13時間 | 2,691mAh |
iPhone8 | 最大14時間 | 最大12時間 | 1,821mAh |
iPhone7 Plus | 最大21時間 | 最大13時間 | 2,900mAh |
iPhone7 | 最大14時間 | 最大12時間 | 1,960mAh |
iPhone6s Plus | 最大24時間 | 最大12時間 | 2,750mAh |
iPhone6s | 最大14時間 | 最大10時間 | 1,715mAh |
iPhone6 Plus | 最大24時間 | 最大12時間 | 2,915mAh |
iPhone6 | 最大14時間 | 最大10時間 | 1,810mAh |
iPhone SE | 最大14時間 | 最大13時間 | 1,624mAh |
iPhone5s | 最大10時間 | 最大10時間 | 1,560mAh |
iPhone5c | 最大10時間 | 最大10時間 | 1,510mAh |
iPhone5 | 最大8時間 | 最大8時間 | 1,440mAh |
iPhone4s | 最大8時間 | 最大6時間 | 1,432mAh |
iPhone4 | 最大7時間 | 最大6時間 | 1,420mAh |
iPhone3GS | 最大5時間 | 最大5時間 | 1,220mAh |
iPhone3G | 最大5時間 | 最大4時間 | 1,150mAh |
iPhone2G(初代) | 最大8時間 | 最大6時間 | 1,400mAh |
2008年に登場したiPhone3Gでは、新たに3G回線に対応したこともあって、通話が5時間、通信が4時間しか持ちませんでした。しかし、最新のiPhone Xでは、通話は約4倍の21時間、通信は3倍の12時間にも伸びています。初代のiPhone2Gと比べても、通話は約2.5倍、通信は2倍です。
また、Appleの言う「iPhone7からiPhone Xでは2時間伸びた」がどういう状況を想定しているのかは分かりませんが、単純な通話時間の比較で言えば、iPhone XではiPhone7から7時間も増えています(逆にiPhone6s Plusからは3時間減っていますが)。
携帯電話を持っていなかった頃、自分がどうやって生活していたかが想像できないように、新たな技術に適応すると、いつの間にか人はそれが当たり前となってしまうのでしょう。スマートフォンのバッテリーが4時間しか持たなかった時代、想像できますか?
(kihachi)