ヨウコ・マツオカ女史、わずか9ヶ月でAppleを退職―古巣のNestに出戻り

人間工学やヘルスケアの権威として知られ、2016年5月よりAppleで働いていたヨウコ・マツオカ氏が、“古巣”のNestに戻ることが明らかとなりました。
わずか9ヶ月でAppleを退職
カーネギー・メロン大学でも教鞭を執った経験のあるヨウコ・マツオカ氏はAppleに参画する前、「iPodの父」としても知られるトニー・ファデル氏が立ち上げたサーモスタット企業Nestに勤めていましたが、2014年にGoogleによって買収された後は、同社を去り、ヘルスデータのスタートアップ企業Quanttusを率いていたという経歴の持ち主です。
そのため、Appleでもジェフ・ウィリアムス最高執行責任者(COO)のもと、ヘルスキットやApple Watchなどの分野で中核を担う存在になると考えられていました。9ヶ月にも満たない期間での辞職の理由は明らかにされていませんが、拡大を続けるホームデバイス市場で、Nestの製品やサービスを展開するチャンスだと考えたようです。
Nest「再生」が彼女の課題?
Nestはホームデバイスという分野では先んじていながらも、Bloombergに関係者が語ったところによると、創業者であるトニー・ファデル氏の「気まぐれ」や「アグレッシブなマネージメント」によって、業績拡大の機会を失ってきたそうです。ファデル氏は昨年6月に同社を去っています。
その遅れを取り戻すためなのか、マツオカ氏は同社で最高技術責任者(CTO)として活躍するとみられています。
Source:Bloomberg,AppleInsider
(kihachi)