MacのPC市場におけるシェア、過去5年で最低へ

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    世界のパーソナルコンピュータ(PC)市場におけるMacの12月のシェアが、過去5年間で最低の数字に落ち込んだことが明らかになりました。

    12月のシェアは6.1%

    Web解析のNet Applicationsによると、2016年12月の、PC向けOS市場におけるAppleのデスクトップおよびノートブック向けOS(以前はOS X、現在はmacOS)のシェアは6.1%でした。ここ最近でシェアのピークだった9.6%からはもちろん、前年同月の7%からも下がっています。
     
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    Net Applicationsは、同社のクライアントのWebサイトを閲覧したブラウザをカウントすることによる、ユーザーシェアをベースにOSシェアを推測しています。
     
    昨年12月のMacのOSシェアの6.1%という数字は、Net Applicationsが2011年8月に調査を開始して以来の、もっとも低い数字であるとしています。
     
    ユーザーシェアはインストールベースに近く、売り上げとはイコールではありません。しかしApple自身が公表している数字も、Macのシェア縮小を裏付けるものとなっています。Appleによれば、2016年7月−9月期のMacの売り上げは490万台で、前年同期比で14%の減少。4四半期連続でのダウンでした。

    低迷するMacの売り上げ

    調査会社IDCとGartnerによると、過去12カ月のMacの売り上げの下降率は、PC業界全体の縮小率よりも大きいものとなっています。それ以前の約30四半期は、Macの売り上げの伸び率が常に業界全体の伸びを上回っていたことを考えると、大きな変化です。
     
    InforWorldは、MicrosoftのWindows 8の伸び悩みなどに後押しされ、結果的にAppleがPC市場におけるユーザーシェアを伸ばしたのだろうと述べています。
     
    Macのシェアが縮小する一方で、シェアを拡大しているのがWindowsとLinuxです。Linuxは昨年6月、それまで破れなかった2%の壁をついに突破、11月には2.3%、12月はやや下がったものの2.2%のシェアを確保しています。
     
    AppleはMacBookについては、昨年春、秋と新製品をリリースしているものの、Macについてはしばらくアップデートを行っていません。ティム・クック最高経営責任者(CEO)は「素晴らしいデスクトップ」をリリースすると明言しており、新しいMacがシェア復活の足がかりとなる可能性もあります。

     
     
    Source:InforWorld
    (lunatic)

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