格安スマホ通信速度、下り・上りともにワイモバイルがトップに

Pixabay SIMカード

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ICT総研が12月9日、格安スマホ通信速度実測調査の結果をまとめ、公開しました。調査期間は11月25日から12月2日までとなっています。

東京・大阪・名古屋の主要待ち合わせ場所で測定

ICT総研は東京、大阪、名古屋の主要な「待ち合わせ場所」各40地点120地点で測定、ワイモバイル、楽天モバイル、UQ mobile、mineo、OCNモバイルONEの5社(5ブランド)を調査対象としています。
 
なお今回の調査では、ICTはmineoをauプラン(Aプラン)で契約したため、楽天モバイルとOCNモバイルONEがNTTドコモ回線、UQ mobileとmineoがau回線のMVNO格安SIMとなっています。

上り・下り速度ともにワイモバイルが首位

測定の結果、ワイモバイルが下り通信速度 平均45.80Mbps、上り通信速度 平均21.20Mbpsでトップとなりました。全体平均だけでなく、各地域平均でも首位であり、特に通信が弱い地域もありませんでした。
 
ワイモバイルは下り 80Mbps以上の地点数は少数でしたが、20Mbps未満の地点も120地点のうち9地点のみとなっています。中央値という指標で見ても下り 43.27Mbpsでトップとなっており、安定した通信を提供していると考えられます。
 

下りの2位はUQ mobile、上りはOCNモバイルONE

下り通信速度の2位は、平均43.28Mbpsを記録したUQ mobileでした。特に下り80Mbps以上の地点数が最多の12地点を記録しており、これが平均値を押し上げています。3位は平均30.92Mbpsの楽天モバイル、4位は同23.92MbpsのOCNモバイルONE、5位は同23.59Mbpsのmineoとなっています。
 
OCNモバイルONEは、20Mbps未満の地点が半数以上の65地点ありました。最下位となったmineoは、下り80Mbps以上の地点が6地点あったものの、一方で20Mbps未満の地点が73地点もあるなど、地点ごとの速度差にばらつきがみられました。
 
上り通信速度の2位は、平均18.10MbpsのOCNモバイルONE、3位は同15.46Mbpsの楽天モバイルでした。4位はUQ mobile(9.56Mbps)、5位はmineo(5.52Mbps)で、mineoは上り・下りともに最下位となっています。

1年で1.68倍の速さに

ICT総研が2015年9月に実施した調査では、調査対象事業者数は異なるものの、格安スマホ事業者の下り平均速度は19.89Mbpsでした。今回の調査対象となった5社の平均速度は33.50Mbpsなので、約1年で1.68倍の速さへと向上していることになります。
 
地域別では名古屋が下り平均 35.93Mbpsでトップ、東京 33.02Mbps、大阪 31.56Mbpsでした。
 
ICT総研 格安スマホ 通信速度
 
ICT総研 格安スマホ 通信速度
 
ICT総研 格安スマホ 通信速度
 
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Source:ICT総研
Photo:Pixabay
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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