Apple幹部「何年も前にMacはタッチスクリーンにしないと決めた」

    MacBook Pro

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    新型MacBook Proは、iPadやその他のノートPCのようなタッチスクリーンではなく、ファンクションキーをタッチディスプレイにするという斬新なアイディアを採用しています。
     
    この決断に至った理由を、Appleのワールドワイドマーケティング担当上級副社長のフィリップ・シラー氏、ソフトウェア・エンジニアリング担当上級副社長のクレイグ・フェデリギ氏、最高デザイン責任者のジョナサン・アイブ氏が、CNETのインタビューで語りました。

    「作れないのではなく、作らないと決めた」

    新型MacBook Proがタッチスクリーンを搭載しなかったことについて、一部では残念がる声もあったようです。しかしApple幹部らは、Appleはタッチスクリーン搭載のMacが作れないのではなく、作らないと決めた、と主張しています。
     
    その理由についてアイブ氏は、特に薄さと軽さを追求しているMacBook Proの場合、タッチスクリーンにするのはむしろ「重荷」にしかならない、と語ります。アイブ氏によればAppleはMacにタッチスクリーンを導入しないことを、何年も前に決定したのだそうです。

    iPad ProとMacBookは共存する

    しかしタッチスクリーン式であるiPad Proには12.9インチモデルが存在しており、13 インチのMacBook Proと何が違うのかという疑問が生じてきます。
     
    これについてApple幹部は、同じタスクをこなすのでも、MacとiPadではアプローチ法が違うため、重なる部分があっても問題ないとしています。例えばMacBookはデスクトップ時代からのアイコンメニューを継続していますが、iPadにはありません。
     
    MacとiPadを両立させるという方針を聞けば、AppleがiOSとmacOSの2つのOSを維持していることにも納得がいきます。Appleは両者を統一することよりも、メールを書く、文書を読むといった作業を、異なるデバイス間でスムーズに移行、継続できる「コンティニュイティ」や「ハンドオフ」機能に力を入れてきました。
     
    MacBook Proが前回発売されたのは、13インチが2015年3月、15インチが5月で、13インチに至っては1年半以上が経過しています。アップデートに長い時間がかかったことについてシラー氏は「MacBook Proにスピードバンプ(スピード防止帯)を作りたくなかった。われわれにとってこれはとても大きな前進だ。新しいシステムアーキテクチャであり、まだ予測すらつかない、たくさんの未来を作り出すことを可能にしてくれる」と語っています。
     
     
    Source:CNET
    (lunatic)

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