iPhone16 Proを2年使用、1,106回で最大容量85%〜充電上限は何%がベスト?

iPhoneのバッテリー劣化を抑える「充電上限」を80%まで下げることには、どの程度の効果があるのでしょうか。MacRumorsが、3世代のiPhoneを充電上限80%で運用した最新結果を公開しました。筆者が約2年間メイン端末として使用してきたiPhone16 Proとも比較します。後半約1年間を90%上限で使ったiPhone16 Proのバッテリーは、充放電回数1,106回で最大容量85%となっています。
充電上限80%を3年間試した結果は?
iPhoneのバッテリー劣化を抑えるため、充電の上限を設定できる機能は、2023年発売のiPhone15シリーズで導入されました。
2024年に公開されたiOS18では機能が拡張され、iPhone15以降では80%から100%まで、5%刻みで充電上限を設定できます。
米メディアMacRumorsのジュリ・クローバー氏は、iPhone15 Pro Maxから3世代にわたり、充電上限80%でバッテリーの状態を記録しています。
iPhone Maniaでは2024年にも、クローバー氏がiPhone15 Pro Maxを充電上限80%で1年間使った結果を紹介しました。当時の最大容量は94%、充放電回数は299回でした。
今回公開された最新データと、筆者が2024年9月からメイン端末として使用しているiPhone16 Proの状態をまとめると、以下のとおりです。
| 機種 | 使用期間 | 充電上限 | 充放電回数 | 最大容量 |
|---|---|---|---|---|
| iPhone15 Pro Max | 36カ月 | 80% | 369回 | 88% |
| iPhone16 Pro Max | 24カ月 | 80% | 343回 | 93% |
| iPhone17 Pro Max | 12カ月 | 80% | 277回 | 97% |
| iPhone16 Pro(筆者) | 約24カ月 | 90% | 1,106回 | 85% |
クローバー氏のiPhone15 Pro MaxとiPhone16 Pro Maxは現在、メイン端末ではなくテスト端末として使われています。そのため、使用期間や最大容量だけで筆者のiPhone16 Proと単純に比較することはできません。
特にiPhone16 Pro Maxは、1年使用時点ですでに299サイクルに達しており、その後の1年間で増えたのは44サイクルです。現在の343サイクルという数字からも、2年目の使用頻度がかなり低かったことがわかります。
クローバー氏自身も、iPhone15 Pro MaxとiPhone16 Pro Maxでは、毎日使えるバッテリー容量を20ポイント減らすほどのメリットは感じなかったとしており、90%や95%も選択肢として挙げています。
2年で1,106回、途中から90%上限に設定
筆者のiPhone16 Proは2024年9月から使用しています。充電上限80%では外出時のバッテリー切れが心配だったため、最初の約1年間は上限を設定せず、2025年9月から90%に設定しました。
現在の最大容量は85%、充放電回数は1,106回です。充電方法は有線7:ワイヤレス3程度で使用してきました。
約2年間で1,106サイクルということは、単純計算では1日平均約1.5サイクルに相当します。一般的な使い方と比べても、かなり充放電回数の多い端末といえそうです。
同じく約2年が経過したクローバー氏のiPhone16 Pro Max(343回・93%)と比較すると、最大容量には8ポイントの差がありますが、筆者のiPhone16 Proは3倍以上の充放電回数に達しています。
なお、充放電回数は単純な「充電した回数」ではありません。Appleによると、バッテリー容量の合計100%相当を消費すると1回の充電サイクルとしてカウントされます。
例えば、ある日に75%を使い、翌日に25%を使った場合、合計して1サイクルとなります。
AppleはiPhone15以降のバッテリーについて、理想的な条件下では1,000回のフル充電サイクル後も、本来の蓄電容量の80%を維持するよう設計していると説明しています。
今回のiPhone16 Proは1,000サイクルを超えた1,106回の時点でも最大容量85%を維持しており、少なくともAppleが示している設計上の目安を上回る状態です。
充電上電の設定、何%が正解?
今回の結果だけで「90%が最適」と結論づけることはできません。筆者のiPhone16 Proも、約2年間のすべてを90%上限で運用したわけではないためです。
バッテリーの劣化には充放電回数だけでなく、温度や充電方法、使用環境など複数の要因が影響します。
一方、充電上限を80%にすると、100%まで充電する場合と比べて、使い始められるバッテリー残量が最大20ポイント少なくなります。
80%では1日持たないものの、100%まで充電する必要もないユーザーにとって、90%や95%はバッテリー持ちと劣化抑制のバランスを取りやすい設定といえるでしょう。
充電上限を100%に設定する場合でも、「バッテリー充電の最適化」を利用できます。普段の充電傾向を学習し、フル充電された状態で過ごす時間を短くすることで、バッテリーへの負担を抑える機能です。
iPhone Maniaでは、約3年使ったiPhone15 Proが最大容量84%・658回だった実例も紹介しています。
また、筆者が以前使用していたiPhone14 Proは2年弱で最大容量78%となり、AppleCare+を利用してバッテリーを交換した体験も紹介しました。
最大容量が低下し、バッテリー持ちに不便を感じるようになった場合は交換も選択肢です。iPhoneのバッテリー交換の目安や確認方法は、iPhone Maniaの解説記事で詳しく紹介しています。
あなたのiPhoneは何%?コメントで教えてください
充電上限の効果は、1台だけの結果では判断できません。皆さんのiPhoneのバッテリー状態も、ぜひコメント欄で教えてください。
「機種」「使用期間」「充電上限」「最大容量」「充放電回数」、また「有線中心」「MagSafe中心」など主な充電方法もお聞かせください。途中で充電上限を変更した方は、その時期や理由もぜひ教えていただけると幸いです。
データが集まれば、充電上限80%・90%・100%で違いがあるのか、読者の実例をもとに改めて検証したいと考えています。
Source: MacRumors, Apple (1), (2)

