アップルCEO、世界の景気減退は「かつて経験したことのないような極端な状況」

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アップルのCEOであるティム・クック氏は26日、世界的な景気停滞について「かつて経験したことのないような極端な状況」が同社の見通しを暗くさせる可能性があると語りました。

今後の見通しは明るくなく

米メディアBloombergが報じたところによると、アップルティム・クックCEOは26日の決算発表会後、世界的な経済停滞の予兆が同社の成長を大きく阻む恐れがあることを示しました。
 
同社は売上の落ち込みが懸念されていたiPhoneのほか、Apple Watch、Apple TVともに過去最高の売り上げ台数を記録する偉業を成し遂げたばかりです。
 
しかしクック氏に言わせれば、業界全体でみれば、中国に端を発するとされる世界的な景気減速の影響は大きく、中国本土のほか台湾や香港などの「大中華圏」で経済の軟調な兆しが2016年に入って見え始めたとのことです。
 
ほかにも「当社を取り巻く世界的な乱気流」「海外の厳しいマクロ経済環境」とかなり踏み込んだ発言が目を引きますが、売上の3分の2をアメリカ以外で稼ぐアップルにとって、新興国の経済減速や通貨安は死活問題であることに間違いはありません。クック氏が弱気な発言をするのは珍しいだけに、同社の見通しを考えるうえで、景気の動向には注視したいところです。
 
 
Source:Bloomberg
(kihachi)

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丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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