Apple、中国では依然好調!一方日本では…

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    Appleは現地時間の26日午後、2016年第1四半期(2015年10月―12月期)の決算を発表しました。売上高は前年同期比で微増にとどまるなど、これまで急成長を続けていたAppleに変化が訪れた可能性はあります。ただ中国での売上高は前年同期比14%増加と依然として高い成長率を維持しています。

    中国での売上は183億ドル、日本は48億ドル

    中国でのApple人気は日本以上に高く、ここ数年で急速に売上高を拡大させています。2016年第1四半期の中国での売上高は183億ドル(約2.16兆円)とアメリカでの地域売上に次ぐ規模になっています。一方、日本の売上高は48億ドル(約5,657億円)にとどまります。

     

    地域売上シェア

     

    日本と中国の売上推移

     

    上のグラフでもわかるように、数年前までここまで大きな差は付いていなかったのですが、2015年頃から一気に中国での売上高が増加して差が広がっています。ちなみに2013年以降、日本での売上高はほぼ横ばいとなっており、Appleにとって日本は重要な成長市場ではなくなっているのかもしれません。

    日本での売上不振はiPhoneの減速?

    2016年第1四半期の日本での売上高は前年同期比で12%も減少しています。やはりiPhoneの販売の影響が出ていると推測されます。日本ではスマートフォンの普及はひと段落し、飛ぶようにiPhoneが売れる時代ではなくなっています。

     

    日本前年同期比

     

    また2014年末から2015年にかけてiPhoneの価格は円安で大幅に値上がりしました。さらに大手キャリアは通話かけ放題を導入するとともに月額料金を大幅に引き上げています。こうした機種代金の高騰や月額料金の上昇で、スマートフォンユーザが格安スマホを使ったMVNOに流れ、結果としてiPhone販売の不振に影響した可能性は否定できません。

     

    なおアメリカでも前年同期に比べて4%の売上高減少を記録しています。これもスマートフォンの普及が進んだ地域として、日本とよく似た推移を示した結果なのかもしれません。
     
     
    Source: Apple
    (KAZ)

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