Twitter、ISISの拡大に一役買ったとして「米国愛国者法」違反で訴えられる

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    夫がヨルダンで殺されたのは、ISISのプロパガンダを放置していたからだとして、未亡人となった妻がTwitterを提訴するという事件が発生しました。

    ISISのアカウントを野放しにしている

    Twitterを訴えたのは、昨年11月9日に夫をヨルダンでISISに殺されたTamara Fieldsさんです。彼女は、ISISが同サービスをプロパガンダの拡散や資金集め、兵士のリクルートなどに使用していることを分かっていながら、Twitterが「自由」を与えて放置していたため夫が殺されたとし、カリフォルニア州オークランドの裁判所に米国愛国者法に違反しているかどで訴えを起こしました。
     
    彼女によれば、ISISが関与しているとみられるアカウントはおよそ70,000あり、1分間に90ものツイートがなされているそうで、同氏は「Twitterなしでは、この数年間における最も恐ろしいテロリストグループISISの爆発的な成長はあり得なかっただろう」と舌鋒鋭く同サービスを非難しています。

    Twitterはプラットフォームを提供しているだけ

    Twitter側は、単にコミュニケーションのプラットフォームを提供しているだけであり、そこで何かあっても責任を取ることは出来ないとしていますが、「この訴訟には根拠がないと考えているものの、家族の悲惨極まる喪失には深い追悼の意を表する」とコメントを発しました。
     
    プラットフォームを提供した側が訴えられるという問題は、日本でも大手掲示板サイト2ちゃんねるの訴訟でお馴染みですが、ソーシャルネットワーク企業がこのような形で訴訟を受けるというのは前代未聞のことであるだけに、訴訟の動向に注目が集まっています。
     
     
    Source:The Guardian
    (kihachi)

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    この記事を書いた人

    丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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