Facebookアプリのエラー、一部は忠誠心を測定するための「公式実験」だった

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    Facebookがユーザーの忠誠心を測定するため、数時間にわたってアプリをクラッシュさせるエラーを、Androidユーザーに対して故意に起こしていたことが分かりました。どの地域でどのようなユーザーを対象にテストが行われたのかは分かっていませんが、ニュースサイトTHE VERGEによれば、ひとまず実験は「成功」だったようです。

    ユーザーは様々な手段で何とかログインしようとする

    「ユーザーは戻ってくることを諦めようとはしなかった」と実験に詳しい事情通は語ります。同氏によれば、意図的なエラーに直面したユーザーは、Facebookへのログインを諦めるよりも、ウェブブラウザを使うなどして、他の手段でのログインを試みる傾向にあったそうです。
     
    こういったテストは一体何のために行われるのでしょうか。
     
    ニュースサイトTHE VERGEは、グーグルがAndroid端末向けに提供しているアプリストアGoogle Playとの将来的な衝突をFacebookが想定しているからだとしています。同社はAndroidで最大のアプリ開発者であるにもかかわらず(だからこそとも言えますが)、グーグルにとって脅威の存在です。最近もAmazonがApple TVの販売を突然終了したように、巨大なプラットフォーム同士の間には、いつ何が起こるかわかりません。
     
    facebook 実験
     
    したがって今回のテストは、将来的にグーグルを迂回する形でFacebookがユーザーに向けてアプリやサービスを提供しようとする計画の一端ではないかというわけです。同社は以前にも、ユーザーの許可無くバックグラウンドでアプリを稼働させていたことが発覚したりと(後に謝罪)、このところ不穏な動きが目立ちます。
     
    ビジネスを拡大するために致し方ないこととは言え、低所得者層向けに無料の小学校を作るなど、他には真似できない素晴らしい取り組みを行っている企業でもあるだけに、こうしたニュースを耳にすることは残念でもあります。
     
     
    Source:THE VERGE
    (kihachi)

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