マイクロソフト、OutlookやOneDriveで中国政府から攻撃を受けていた!

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マイクロソフトは、同社の提供する電子メール等のサービスが、「ある政府」に支援されたハッキングを受けたことを発表しました。「ある政府」は中国を指す模様です。

マイクロソフト、中国政府の支援を受けた攻撃について警告を開始

マイクロソフトは、同社の提供するクラウドサービス「Outlook.com」や「OneDrive」が、特定の政府の支援によるハッキングを受けたとして、ユーザーへの警告を開始したと現地時間12月30日に発表しました。「OneDrive」は最近、ストレージ容量の制限について緩和の方針を発表したばかりです。

 
ロイターがマイクロソフトの元従業員の証言として報じたところによると、この「政府」が中国を指すのは間違いない模様です。なお、2011年にチベットウイグル自治区の問題が勃発した時、中国政府は、外交官、メディア関係者、人権派弁護士や政府に批判的な人々のHotmailアカウントをハッキングしていたとされています。

2年前に政府支援のハッキングを把握

マイクロソフトはユーザーのアカウントがハッキングされていることは約2年前に把握しており、パスワードのリセットを推奨していたものの、政府の支援によるハッキングであることは明かしていませんでした。
 
この方針転換について、マイクロソフトは同社公式ブログで以下のように説明しています。
 

「攻撃者が政府の支援を受けたものであると考えられる場合、ユーザーに警告します。政府の支援を受けた攻撃は、通常のサイバー攻撃よりも洗練されており継続的なのが特徴です」

 
中国と言えば、最近、テクノロジー系企業に対し、同政府の求めに応じて暗号化通信の鍵を提供することを義務付ける法律を成立させたばかりです。
 
 
Source:Reuters
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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