Apple Vision ProのおかげでAR/VRヘッドセット市場が上向きに

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Appleが今年2月に複合現実(MR)ヘッドセットVision Proを発売してからというもの、拡張現実(AR)および仮想現実(VR)ヘッドセット市場のトレンドが大きく変わった、とその影響力が評価されています。

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Vision ProがARとVRの認知度を高めるのに大きく貢献

調査会社IDCは、Apple Vision ProがAR/VRヘッドセット市場に与えた影響力についての調査結果を公開しました。

同調べによれば、2023年に23.5%減少していたAR/VRヘッドセットの出荷台数は、今年44.2%増となる970万台へと回復する見通しとのことです。

特にApple Vision Proが果たした役割は大きく、多くのメディアの見出しを飾ることでARとVRの認知度を高めたのと同時に、またいい意味で競合他社のハードルを上げてくれた、とIDCのジテシュ・ウブラニ氏は述べています。

2028年までにARヘッドセットは1,090万台に成長

IDCによると、VRヘッドセットの出荷台数2028年末までに2,470万台に達し、ARヘッドセットの出荷台数2028年末までに1,090万台に到達する見込みであるとのことです。

「複合現実(MR)と呼ばれる、ユーザーが拡張現実と仮想現実を切り替えられる機能は、これまで標準ではなかったが、AppleはVision ProでMRに光を当てた」と、IDCのAR/VRプログラムのリサーチディレクターのラモン T. ラマス氏はコメントしています。

今後は人工知能(AI)との統合も期待されており、コンテンツの消費からコンテンツとのインタラクションへと移行すると予想されています。

MetaもAppleに感謝すべき?

Appleに先駆けてヘッドセット開発を行っていたMetaの最高経営責任者のマーク・ザッカーバーグ氏は、Apple Vision Proをこき下ろす発言をこれまでも幾度もしていますが、今回のIDCのデータが正しければ、Vision ProによりMetaも大きな恩恵を受けているはずです。

ザッカーバーグ氏には中身のない批判はやめて、より中身のあるヘッドセット開発に邁進してもらいたいものです。

Photo: Apple, IDC

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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