Apple Watchの血中酸素ウェルネス、米国での復活は2028年まで無理!?

Apple Watch Ultra 2 O2_1200

米国で販売されるApple Watch Series 9とApple Watch Ultra 2では、特許紛争の影響により血中酸素ウェルネスが使用できません

問題となっている特許の有効期限は2028年8月であるため、場合によってはそれまでは血中酸素ウェルネスが米国で使用できない可能性があるようです。

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現状のままなら2028年8月まで影響がおよぶ可能性

Appleが、Apple Watchに搭載される血中酸素ウェルネスにおいて医療機器メーカー Masimoが保有する血中酸素飽和度(SpO2)測定機構に関する5つの特許を侵害しているとして争っている紛争ですが、両社がライセンス契約で合意するか、米国国際貿易委員会(USITC:United States International Trade Commission)への控訴でAppleの主張が認められない限り、その状況は2028年8月まで続く可能性があります。

現在の対象はApple Watch Series 9とApple Watch Ultra 2ですが、この期間は後継モデルを含めて「血中酸素ウェルネス」に対応可能なモデルは全て該当する見通しです。

米国で販売されるモデル向けにソフトウェアを変更

今回、米国で販売するApple Watch Series 9とApple Watch Ultra 2について、Appleがどのようにして血中酸素ウェルネスに対応しないようにしたのかが明らかになりました。

対応は、製造工場にて無効化する=「血中酸素ウェルネスは利用できなくなりました」とのメッセージが表示されるソフトウェアを追加することで行われた模様です。

また、Appleはこの対応を行ったApple Watch Series 9とApple Watch Ultra 2およびそれを確認できるテスト装置を、Masimoに提供しました。

改造ソフトウェアで無理やり有効化できる

ただし、正規ではないソフトウェアの改造手法にてこれらのApple Watchにおいて血中酸素ウェルネスを有効化できるため、Masimoは今回の対応に満足していないようです。

例えば、血中酸素濃度測定センサーを取り除くなど、ハードウェアの改変が望ましいと考えているのかもしれません。

再有効化もすぐに可能な状況

今のところAppleの対応策が問題になっている様子はありませんので、かなり望み薄ながら両社が合意するか、再輸入販売をUSITCが許可した場合は、米国で販売されるApple Watch Series 9とApple Watch Ultra 2はソフトウェアの一部改変だけですぐに血中酸素ウェルネスが使えるようになることを示しています。

Photo:Apple Hub(@theapplehub)/X

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