Apple Pay以外もOK!ヨーロッパでのiPhoneのNFC新時代

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Appleは欧州経済領域(EEA)内において、iPhoneの近距離無線通信(NFC)をApple Pay以外のサードパーティーアプリへと開放する見通しです。すでにライバルサービスや顧客への聞き取り調査が行われているとのことで、Appleはフィードバックを反映した形でNFC開放を実現させるとみられています。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1. Appleは欧州経済領域内において、iPhoneのNFCをサードパーティーアプリに開放する見通し。
2. すでにライバルサービスや顧客への聞き取り調査が行われているという。
3. フィードバックを反映した形でNFC開放を実現させるとみられている。

画期的な第一歩に?

これまでiPhoneのNFCの使用はApple Payのみに限られていましたが、これは競争の妨害にあたると欧州委員会が批判を強めていました。
 
状況を深刻と捉えたAppleは、欧州の意向を汲み取る形で、EEA内でのNFC開放案を提示しています。
 
「当社は、EEA内のサードパーティー開発者に対して、Apple PayやApple ウォレット以外のiOSアプリ内からNFC非接触決済を可能にする選択肢を提供する約束を申し出た」と、Appleはメールの声明で述べたとのことです。

もし実現すればゲームチェンジャーに

AppleのNFC開放案には、好きな決済アプリのデフォルトの決済オプションとしての設定や、顔認証Face IDへのアクセスの開放なども含まれていますが、「開発者への追加コスト請求の有無など、詳細の確認が必要である」、と北欧のウォレットアプリ会社Vipps MobilePayの最高経営責任者のルーン・ガルボリ氏はReutersに語っています。
 
欧州委員会は電子機器の規制において他の地域に先駆けることが多く、最近ではデバイスのUSB-Cポート搭載の義務化が記憶に新しいところです。
 
もしヨーロッパでiPhoneのNFC開放が実現した場合、他の地域への影響は免れないとみられており、やがては全世界的に機能が開放される日も来るかもしれません。
 
 
Photo:Apple
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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