導入1年、iPhoneの衛星SOSが救助の現場を劇的改善
iPhoneに衛星経由の緊急SOSが導入されてから1年、当初は懐疑的な意見も聞かれていたものの、現場からは「ゲームチェンジャー」と非常に肯定的な声が聞かれているようです。Backpacker Magazineが、米国で最も多忙な捜索救助団体のひとつにインタビューを行っています。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. iPhoneの衛星経由の緊急SOSが導入されてからおおよそ1年が経過した。
2. 現場からは「完全にゲームチェンジャー」と非常に評価が高いことがわかった。
3. 通知の速さと位置情報の正確さが生存率を高める要因になっている。
より多くの人々に技術が普及
ロサンゼルス郡保安官事務所によれば、過去1年間で郡内でAppleの技術に関連したかなりの数の救助があったそうです。
現場からの意見として、衛星経由の緊急SOSは次の利点があるといいます。
- 即座に通知が届くこと
- 位置情報の正確さ
- より多くの人々の手に技術が行き渡った
人々は1時間以内に高度救命処置を受け、生存率を高めることができます。
GPSの位置は携帯電話から直接得られるので、極めて正確なもとなっています。
衛星経由で事故現場に助けを呼ぶのはSPOT、Garmin、ACRなどのデバイスでもすでに提供されてきましたが、iPhoneという世界で最も人気のある携帯電話に機能が追加されたことで、より多くの人々の手に技術が行き渡りました。
実際に、iPhoneの衛星経由の緊急SOSがなければ、助かっていなかったかもしれないという事例が多くあり、「完全なゲームチェンジャー」であるとのことです。
衛星機能は、iPhone14、iPhone14 Pro、iPhone15、または iPhone15 Pro のアクティベーション後2年間は無料で利用できます。機能は現在、米国、カナダ、オーストリア、ベルギー、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、ポルトガル、英国などで利用可能となっていますが、日本では未導入となっています。
Source:Backpacker Magazine, Apple
(lexi)