7〜9月期、日本スマホ市場でAppleが圧勝。Androidは前年同期比2桁減に

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IT専門調査会社IDC Japanは2023年12月4日、日本国内における従来型の携帯電話およびスマートフォン端末の、2023年第3四半期(7月〜9月)の出荷台数を発表しました。
 
2023年第3四半期の、日本国内市場における携帯電話およびスマホの合計出荷台数は、前年同期比4.2%減の693万台でした。
 
またスマホのみの出荷台数は、前年同期比4.4%減の689万台となっています。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. IDCが日本国内における携帯電話・スマホの2023年7月〜9月の出荷台数を発表した。
2. AppleのiPhone出荷台数は前年同期比1.8%増、シェアは約50%に。
3. Androidスマホの出荷位台数は前年同期比で約10%減を記録した。

iOSは1.8%増、Androidは10.1%減という結果に

OS別では、iOSが前年同期比1.8%増の352万台となる一方、Android系は同10.1%減の337万台でした。
 
9月にはiPhone15シリーズが発売されましたが、7月〜9月期にもっとも多く出荷されたモデルはiPhone13でした。
 
Androidについては、トップ5の常連だったFCNTがこの四半期において新モデルを出荷しなかったこと、またキャリアの在庫調整が終わっていないことが、前年同期比2桁マイナスという結果を導いたようです。

Appleのシェアは50%超えに

ベンダー別では、Appleが50.7%のシェアを獲得し1位でした。前年同期比では3ポイントの上昇となります。
 
2位は98万台を出荷したGoogle(シェア14.3%)でした。IDCによると、Googleは現在もっとも日本市場でのシェア拡大に力を入れているベンダーであるとのことです。
 
3位は86万台を出荷したシャープ(シェア12.5%)、4位は45万台を出荷したSamsung(シェア6.5%)、5位は37万台を出荷した京セラ(シェア5.3%)でした。
 
最近急成長を遂げているGoogleだけでなく、シャープ、Samsungも対前年比増を記録した一方、前述のFCNTの影響に加え、6位以下にランクインしているOPPOやXiaomiなどの中華系ベンダーの出荷台数が対前年比で大きく減少、またソニーもハイエンドモデルの販売不振が続いていることが、Androidスマホ出荷台数の対前年比減の要因となっています。
 
IDC 2023年第3四半期の国内携帯電話/スマートフォン市場実績値を発表 - 2023 Dec -F-1

IDC 2023年第3四半期の国内携帯電話/スマートフォン市場実績値を発表 - 2023 Dec -F-2

 
 
Source:IDC
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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