Apple、Final Cut Pro、iMovieなどのアプリを一気にアプデ
Appleは現地時間2023年11月30日に、Final Cut Pro、iMovie、Motion、Compressor、Logic Proの各アプリをアップデートし、リリースしました。
MacおよびiPad向けFinal Cut Proのアップデートについては、Appleは11月にプレスリリースで予告していました。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. Appleが予告どおり、Final Cut Proをアプデしてリリースした。
2. 同時にiMovie、Motion、Compressor、Logic Proもアップデートしている。
3. Mac用のFinal Cut Proは45,000円、iPad用のFinal Cut Proは年間7,000円のサブスクリプション。
Mac用Final Cut Proの新機能
Mac用Final Cut Proの最新アップデートでは、複雑な編集をシンプルにする新しいツールが提供され、書き出し速度が大幅に向上しています。
新たな整理ツールの特徴
- タイムラインの自動スクロールの追加―再生中に再生ヘッドの下にクリップが常時表示される。
- タイムラインインデックスによりロール別にクリップを特定、ハイライト可能に。
- タイムライン上の複雑なセッションを瞬時に整理、重なり合う接続クリップのグループを選択して結合、1つの接続されたストーリーラインにまとめることができる。
Appleシリコンのためにさらに最適化
利用可能なメディアエンジンにビデオのセグメントを自動的に送って同時に処理し、H.264とHEVCの書き出しを高速化できるようになりました。
Appleシリコン搭載のMacでは、オブジェクトトラッカーを使って顔などのオブジェクトの動きを解析する時に、解析結果が向上します。解析方法を自動に設定すると、Final Cut Proが最適な解析方法を選択します。
iPad用Final Cut Proの新機能
iPad用Final Cut Proの最新アップデートでは、映像クリエイターが録画、編集、仕上げ、共有のすべてを1台のデバイスで行える、パワフルなツールセットが提供されます。
新機能まとめ
- iPadでマイクを使い、タイムラインで直接ナレーションやライブオーディオを直接録音可能に。
- タイムラインの再生中に録音をタップするなどして、カウントダウンを使って録音開始。
- プロ向けのカメラモードで手ぶれ補正をオンにすれば映像のぶれが改善でき、オフにすればアクションや動きを強調可能。
- 接続されたクリップやストーリーラインのグループを選択してつなぎ合わせ、1つのストーリーラインにまとめることが可能。
- 新たなキーボードショートカットでボイスオーバーとクリップのグループ化。
iMovie、Compressor、Motion、Logic Proでも機能向上およびバグ修正が行われています。
各アプリの価格
Mac用のFinal Cut Pro 10.7は、既存ユーザーには無料アプデとして、新規ユーザーにはApp Storeを通じて45,000円で提供されます。すべてのユーザーは、Final Cut Proの90日間無料トライアルをダウンロードできます。
iPad用のFinal Cut Pro 1.3は、既存ユーザーには無料アプデとして提供され、新規ユーザーはApp Storeで月々700円、または年間7,000円のサブスクリプションとして利用でき、1カ月間の無料トライアルがあります。Final Cut ProはM1チップ搭載のiPadモデル以降に対応しており、iPadOS16.6が必要です。
Mac用CompressorとMotionはそれぞれ7,000円、Logic Proは30,000円、iMovieは無料です。