Apple WatchのAndroidサポート計画が完了目前で中止!何故!?

Appleは、Apple WatchのAndroidサポートを計画していましたが、最終的にそれを中止することを決定したと、Bloombergが報じました。
Bloombergは、中止を決定した理由も説明しています。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. Appleは、Apple WatchでAndroidをサポートすることを計画していたが、完了目前に中止した。
2. Androidをサポートすることにより、Apple Watchを利用する目的でiPhoneを購入しているユーザーが減少することを懸念した。
3. iPodは発売後まもなくWindows PCをサポートした時と、状況が異なる。
Apple WatchがiPhoneの販売を牽引している側面
Apple WatchのAndroidサポート計画は、コードネーム「Project Fennel」と呼ばれ、iPhoneよりも安価なAndroidスマートフォンが普及している新興国市場のユーザーに対して、Apple Watchによるヘルスケア機能提供を目的としたものだったようです。
しかし、これはiPhoneの販売台数に悪影響を与える可能性が高いことから、計画は完了目前で中止されたとBloombergは述べています。
Bloombergによれば、Apple Watchを利用するためにiPhoneを購入しているユーザーが多く存在するとのことです。
iPod発売時とは異なるビジネス環境
こうした判断は、iPod発売時とは対象的なものだとBloombergは記しています。
iPadに音楽を転送するにはMacが必要でしたが、ユーザーからの強い要望に応じてまもなくWindows PCにも対応させました。
当時のAppleは音楽プレイヤー市場において支配的ではなかったため、普及を急いだのかもしれません。
現在は、各セグメントで獲得した市場を守ることに注力しているようです。
Source:Bloomberg via AppleInsider
Photo:Darvik 𝕏(@darvikpatel)/X
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