iOS17、非公開アプリがiPhoneで動作!すでにサイドローディングに対応か

Apple App Store

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iOS17以降のiPhoneでは、App Storeで公開されていないアプリの情報をAirDropで共有するとアプリをインストールできることから、「サイドローディング」が可能になっているようだ、とアプリ開発者が報告しています。欧州や日本で、App Store以外からのアプリ入手方法の提供を義務付ける流れに対応したものと考えられます。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1. 公開されていないアプリをiPhoneにインストールできたと開発者が報告。
2. iOS17以降で、非公開のアプリをインストール可能となっている模様。
3. 欧州で義務化されるサイドローディングへの対応とみられる。

 

App Storeにないアプリをインストール可能

正式版が公開されたばかりのiOS17.1と、先日開発者向けベータが公開されたiOS17.2iOS17.0.3で、IPA(iOS向けアプリパッケージ)ファイルをAirDropで送信すると、アプリがインストールされることを確認した、iOSが公式にサイドローディングを可能にしたのは初めてではないか?と、アプリ開発者のDYLAN( @DylanMcD8 )氏がX(旧Twitter)に投稿しました。
 


 
DYRAN氏は、過去に開発し、App Storeでもベータ版テスト用のTestflightでも公開していない複数のアプリでも試したところ、正常に動作したと報告しています。

iOS16では非対応。iOS17限定で対応

iOS16.6をインストールしたiPhoneでは、AirDropでIPAファイルを送信してもインストールされないことから、このサイドローディングへの対応はiOS17以降に限られるようだ、とDYRAN氏は推測しています。
 
なお同氏は、自身が署名し、同氏の開発者アカウントに紐づけられたデバイスだからアプリが実行できたのかもしれず、サイドローディングは限られた条件下でのみ実現する可能性があると述べつつも、デバイスにIPAをインストールできるのは大きな前進だ、とコメントしています。
 


 

欧州でのサイドローディング義務化に対応か

欧州では、App Store以外でのアプリ公開(サイドローディング)への対応を義務付けるデジタル市場法(DMA)の施行により、Appleは2024年3月にはサイドローディングに対応する必要があります。
 
iOS16.2で、iPhoneの位置情報によって機能を制限する仕組みを忍ばせたのは、欧州でのサイドローディングに対応するためと推測されています。
 
なおAppleは、2023年6月の世界開発者会議(WWDC23)では、サイドローディングへの対応について言及していません。
 
日本でも、AppleのApp StoreやGoogleのPlay Store以外のアプリストアを認めることを義務付ける制度変更が検討されています。Appleはこの案に対し「日本の社会及び国民を脅かす」と強い言葉で反対を表明しています。
 
 
Source:DYLAN( @DylanMcD8 )/X
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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