Apple Watch Ultra 2のバッテリー駆動時間は実は改善されていない?

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Appleは13日未明、ハイエンドApple Watchの最新モデルであるApple Watch Ultra 2を発表しました。同機の低電力モードでのバッテリー駆動時間72時間となっており、Ultraの60時間から12時間伸びているように思われますが、計測に使用されたパラメータが異なるため、何も改善されていない可能性がある、とMacRumorsが指摘しています。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1. Appleは13日未明、最新モデルであるApple Watch Ultra 2を発表した。
2. 同機の低電力モードでのバッテリー駆動時間は72時間となっており、Ultraの60時間から12時間伸びている。
3. 計測に使用されたパラメータが異なるため、何も改善されていない可能性がある。

まぎらわしい表示が行われている?

Apple Watch Ultraのバッテリーの説明ページでは、以下のように記載されていました。
 

2日以上使えるアドベンチャー向けのバッテリー駆動時間は、低電力モードを使用し、GPSと心拍数の測定頻度を減らしたワークアウト設定を有効にした状態で、60時間の間に15時間のハイキングワークアウト、600回以上の時刻チェック、35分間のアプリ使用、3分間の通話、15時間の睡眠記録を行った場合にもとづきます。

 
これに対して、Apple Watch Ultra 2のページでは、次のように記されています。
 

低電力モードでのバッテリー駆動時間は、72時間の間に360回の時刻チェック、360回の通知、180分間のアプリ使用、Apple WatchからBluetooth経由で音楽を再生しながらの60分間のワークアウトを2回行った場合にもとづきます。

 
一見、Apple Watch Ultraの低電力モードでのバッテリー駆動時間が60時間だったのに対して、Ultra 2では72時間に伸びているように思われますが、時刻チェックの回数、アプリの使用時間がそれぞれ大きく異なり、睡眠記録の有無など、計測に使用されているパラメータが同じではないため、まったく比較になっていないと言えます。
 
新たなテスト環境下では、Apple Watch UltraでもUltra 2と同様の数値が出る可能性があるとMacRumorsは述べており、バッテリー駆動時間が改善されていない可能性が指摘されています。
 
MacRumorsはこの件について、現在Appleにコメントを求めているとのことです。
 
 
Source:Apple, Apple/Wayback Machine via MacRumors
Photo:Apple
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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