Apple独占のMLSシーズンパス契約者数、100万人突破寸前

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Appleが独占放映権を所有している、米メジャーリーグサッカー(MLS)のシーズンパス(単年のシーズン見放題パスポート)契約者が100万人に到達しそうな勢いであることが分かりました。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. Appleは25億ドルでMLSと10年契約を結んでいる。
2. シーズン中の試合が見放題となるパスの契約者数が100万人に近づく。
3. メッシ獲得に動いたエディー・キュー副社長の戦略勝ちか。

Apple TVで囲い込む

2023年から2032年までの10年間AppleMLSの試合を独占的にグローバル配信する権利を取得しています。したがって同リーグの試合を視聴するには、基本的にApple TVアプリをインストールし、シーズンパス購入か月額料金を支払う必要があります。
 
Appleはこの権利を取得するために25億ドル(約3,500億円)を投じたとされていますが、シーズン開始から5カ月が経過した現在、契約者数の伸びには概ね満足しているようです。

MLSも感激を表明するほど

情報筋がSports Business Journalに語ったところによれば、シーズンパスの契約者数は、近いうちに100万人を突破する勢いなのだそうです。シーズンパスは99ドル(日本では15,000円)なので、単純計算でも1億ドル(約140億円)の売上となります。
 
ストリーミング配信が主役となったことで、地元のスポンサーや現場はこれまでのようには行かず不満も抱いているようですが、コミッショナーが「関係は始まったばかりだが、少なくとも現時点では、これ以上ないほど感激している」と述べるなど、MLSとAppleの関係は非常に良好であることがうかがえます。

立役者のエディー・キュー副社長

シーズンパス販売の成功には、Appleのサービス部門を統括するエディー・キュー副社長が大きく関わっています。
 
キュー副社長はMLSのオーナーや幹部に、優秀な選手を用意することが成功に繋がると熱弁し、結果としてこれがレジェンド選手リオネル・メッシの獲得にも繋がりました。メッシの移籍に関するAppleの貢献については、現在DCユナイテッドを指揮するウェイン・ルーニー監督も認めています。
 
あくまでもグローバル配信にこだわりたいということで、それが叶いそうもない英プレミアリーグの放映権獲得には消極的な姿勢をみせているAppleですが、今後スポーツの試合配信で同社の存在感がより強まるのは間違いないでしょう。
 
 
Source:Sports Business Journal via AppleInsider
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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