Samsung、お膝元の韓国でスマホ市場シェア首位をiPhoneに奪われるかも?

Apple Samsung ロゴ

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Samsungは韓国のスマートフォン市場において、これまでは圧倒的なシェアを誇ってきました。しかし近い将来、市場シェア首位の座を維持するのが難しくなるかも知れません。最新調査の数字が、その可能性を示唆しています。

■3行で分かる、この記事のポイント
1. 韓国では現在、Samsung Galaxyがスマホ市場シェアの69%を持つ。
2. しかし18歳〜29歳の層ではiPhoneのシェアが60%にのぼる。
3. 長期的には韓国においてiPhoneがさらにシェアを伸ばしそう。

韓国スマホユーザーの7割はGalaxy利用者

Gallup Koreaが、韓国の成人(18歳以上)1,001人を対象に実施した調査によると、スマートフォンユーザーの69%がSamsung Galaxyを利用しており、AppleのiPhoneを使っていると回答したのはわずか23%でした。
 
しかし年齢別に見ると、若い世代ではiPhone人気が非常に高いことがわかります。
 

18歳〜29歳ではiPhone人気が高い

特に18歳〜29歳の層では、iPhoneが60%と、Galaxyの32%のほぼ2倍のシェアを握っています。Gallup Koreaによると、18歳〜29歳のグループにおけるiPhoneのシェアは、昨年(2022年)と比べ13%も伸びています。
 
調査結果を見ると、60歳〜69歳までは、年齢が上がるにつれてSamsung Galaxyのシェアが高い傾向にあり、最もSamsungのシェアが高いのが60歳〜69歳です。

長期的にはiPhoneがさらにシェアを伸ばす見通し

同じストレージ容量(128GB)のiPhone14とGalaxy S23を比べるとほとんど価格が変わらず、同じ値段なら若者はAppleを選択する(=Appleのほうがブランドイメージがよいため)と、Gallup Koreaは分析しています。
 
また今年、韓国でも利用可能となったApple Payも、若者間でのiPhone人気上昇に貢献しているようです。
 
そして今回、調査に回答した人々の85%が「現在のブランドのスマホを使い続ける」と回答しています。この結果を受けてGallup Koreaは、長期的にはiPhoneが韓国においてさらに市場シェアを伸ばしていくだろうと述べています。

 
 
Source:AppleInsider via Korea Herald
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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