AirTagのおかげで空港に置き去りにされた荷物を発見。自力で取り戻したマジシャン

AirTag Story

AirTag Story
 
Appleの忘れ物防止タグAirTagのおかげで、ユナイテッド航空が自分の預け入れ荷物を滑走路周辺に置き去りにしたことを発見したマジシャンが、再度航空券を購入、AirTagを頼りに自力で荷物を取り戻しました

■3行で分かる、この記事のポイント
1. ニューアークに到着しているはずの荷物が荷物受け取りレーンに出てこない。
2. AirTagのおかげで到着していることは確信。
3. 航空券を再度購入、AirTag情報をもとに自力で荷物を取り戻した。

預け入れ荷物にAirTagを装着

マジシャンのダニー・オーリンズ氏は、ニューヨークでマジックショーをするために、シカゴからニューアーク空港(ニュージャージー州の空港ですがニューヨークに近いため、ニューヨークに行く人々によく利用される)行きのユナイテッド航空に乗りました。
 
ショーに必要な音響装置(1,500ドル相当)を入れたカバンには万一に備えAirTagをつけており、ニューアーク空港に到着した時点で、荷物も間違いなくニューアーク空港についていることをiPhoneの「探す」アプリで確認、オーリンズ氏は荷物受け取りレーンへと向かいました。
 
ところがいっこうに荷物が出てきません。AirTagによればニューアーク空港に到着していることは間違いないのです。

AirTagは荷物がニューアークにあると示している

オーリンズ氏はユナイテッド航空のデスクに行き「荷物が出てこない」と告げました。ところがそれに対する返事は「荷物はニューアーク空港に届いていないどころか、預け入れすらされていない」という信じられないものでした。
 
そこでオーリンズ氏はiPhoneの探すアプリを見せて、荷物にはAirTagがつけてあり、ニューアークに届いているのは間違いないと係員に説明しました。
 
しかし係員はオーリンズ氏の説明を聞き入れず、これから荷物を探し、5営業日以内にホテルに配達するといいます。オーリンズ氏のショーは翌日ですし、ニューヨーク市に滞在するのは3日間のみです。

ボストン行き航空券を購入、ゲート90へ

オーリンズ氏は自力で荷物を取り戻す決心をしました。AirTagと探すアプリの情報によると、荷物があるのはゲート90付近です。ちなみにオーリンズ氏が飛行機を降りたのはゲート113でした。
 
オーリンズ氏はボストン行きの全額払い戻し保証がついた航空券を購入、セキュリティを通り、ゲート90へ向かいました。
 
窓から外を見ると、自分の荷物がポツンと置かれているのが見えたそうです。
 
オーリンズ氏が近くにいたユナイテッド航空の従業員に事情を説明すると、従業員は「こんな話は聞いたことがない」と驚きつつ、オーリンズ氏の荷物を回収。諸々の手続きを経て、オーリンズ氏はようやく自分の荷物を取り戻すことができました。
 
後日、ユナイテッド航空からオーリンズ氏に届いたメールには謝罪の言葉はなく「現在も荷物を捜索中です。見つかったらお知らせします」と書かれていたそうです。

 
 
Source:Insider via 9to5Mac
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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