Threadsってどんなアプリ?Twitterとの違いとは

Threads

Threads
 
Meta Platforms傘下のInstagramが、テキストベースのSNS「Threads」アプリをリリースしたことは先日お伝えしました。
 
今回は実際にThreadsを使ってみて、どのようなアプリなのか、Twitterとはどの点が異なるのかを比較してみます。

■3行で分かる、この記事のポイント
1.ThreadsとTwitterの基本機能はほぼ同じだが、細かい点で違いがある。
2.Threadsを利用するにはInstagramのアカウントが必要。
3.初期バージョンのためか、Threadsにはいろいろと問題点が多い。

Threadsのアカウント設定方法

Threadsとは、Instagram、Facebookなどを運営するMeta Platformsが提供を開始した、テキストベースのソーシャルメディアであり、Twitterとよく似ています。基本的な機能は同じと言っていいでしょう。
 
ThreadsはInstagramと連係しており、Threadsで新規アカウントを設定するには、まずInstagramでアカウントを作成する必要があります。つまりThreadsアプリ上で新規アカウントを作成することはできません(少なくとも現時点では)。
 
そのためログインにはInstagramアカウントを使用します。Instagramアカウントを複数所有している場合は、どのアカウントでログインするかを決めることができます。
 
Threads

Threadsの基本的な使い方

自分のアカウントから、文章や画像、動画を投稿する方法はTwitterと同じです。
 
ThreadsはSNSですので、InstagramやTwitter同様、ほかのアカウントをフォローする仕組みがあり、アカウント設定時にInstagramでフォローしているアカウントを同じようにフォローするかどうかを尋ねる画面が表示されます。
 
このときに誰をフォローするか決められなくても、プロフィール画面で「フォロワー◯◯人」の文字をタップ、「フォロー中」をタップすれば、Instagramでフォローしている人をあとからフォローすることができます。
 
プロフィール画面の右上の2本線→プライバシー設定→フォロー中のプロフィールを順にタップすることでも、フォロワー追加の画面が開けます(プライバシー設定の画面はプロフィール画面左上の錠前アイコンからも開けます)。
 
Threads
 
下の画像からわかるように、筆者は現時点ではFacebook創業者のマーク・ザッカーバーグ氏のみをフォローしています。
 
Threads
 
フォローしているユーザーが少ない状態だと、ホーム画面(画面左下の家の形のアイコンをタップすると表示される画面)にはフォローしていないユーザーの投稿が表示されますが(上の画像ではシャキーラの投稿が表示されています)、他のユーザーによると、フォローするアカウントの数が増えればこうした無関係な投稿は減っていくようです。

ThreadsとTwitterの比較

投稿可能な最大文字数と動画の長さ

Threadsに投稿可能な文字数は最大500文字、画像や最長5分の動画も投稿できます
 
ちなみに現在Twitterで投稿可能な最大文字数は全角140文字(半角280文字)、有料のTwitter Blueユーザーは最大10,000文字の投稿が可能です。なお無料ユーザーが投稿可能な動画の長さは最長2分20秒です。
 

投稿画面のアイコン

アイコンを比べると、Threadsは左から、ホーム、検索、投稿(新規スレッド)、アクティビティ(フォローリクエストの表示、自分からのフォローのリクエストなど)、プロフィールとなっています。
 
Twitterは同じく左から、ホーム、検索、Twitterスペース、通知、メッセージの構成です。
 

共有機能

Threadsには、投稿の下にある紙飛行機のアイコンをタップすると、InstagramおよびTwitterに同じ内容を投稿するための専用アイコンが表示されます。Instagramの専用アイコンはわかるとして、Twitter専用アイコンが設置されているのは興味深いです。
 
Threads
 
もちろん「シェア」機能により、SNSを含む他のさまざまなアプリとの共有も可能です。
 
一方Twitterの投稿には、一般的な共有アイコンしかありません。
 

メッセージ

また現時点では、Threadsにはユーザー同士が個人的にやりとりするためのメッセージ機能は存在しません。ただしMetaは順次新機能を追加すると明言しているので、将来的にはメッセージ機能が導入される可能性があります。

Threadsを使うべき?

前述したように、ThreadsはInstagramから派生したアプリなので、Instagramを愛用していて、Instagramのフォロワー同士でもっと緊密にやり取りしたいという人には使いやすいアプリといえます。
 
しかし初期バージョンのためなのか問題点も多く、App Storeのレビューでは次のような点が指摘されています。
 

  • フォローしたアカウントが時系列でTLに表示されない。
  • ハッシュタグがない。
  • Instagramと同じユーザー名しか使えない(ユーザー名が変更できない)。
  • Instagramのアカウントがないと使えない。
  • 検索機能でユーザーしか検索できない。

 
また「利用要件を満たしていない」と表示され、アカウント設定やログインすらできないというユーザーが多数いるようです。

マスク氏はMetaを提訴すると主張

TwitterはThreadsを大きな脅威と受け止めているようです。
 
Twitterの最高経営責任者(CEO)であるイーロン・マスク氏は、ThreadsがTwitterの完全なコピーで、アプリの開発にあたりTwitterの機密情報を持つ元従業員を採用したとして、Metaを批判しています。マスク氏は訴訟の準備があり、MetaのザッカーバーグCEOあてに書簡を送ったと述べています。
 
これに対しMetaは、Threadsの開発部門にTwitterの元従業員はいないと反論しています。

 
 
Source:Meta,Reuters
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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