Apple Vision Proは複数ユーザーには非対応も、ゲストモードを用意
Appleが世界開発者会議(WWDC23)で発表したVision Proには「ゲストモード」が用意され、自分以外の誰かにVision Proを貸してもプライバシーが守られるようになっている、とBloombergのマーク・ガーマン記者が報じています。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. visionOSの開発者キットから、Vision Proの仕様の一部が判明。
2. 複数ユーザーには対応しないが、ゲストモードがありプライバシーを保護。
3. 背景の壁紙は13種類から選択可能。
複数ユーザーには非対応、ゲストモードを用意
アプリ開発者向けに提供された、visionOSのソフトウェア開発キット(SDK)やシミュレーターから、Vision ProやvisionOSの興味深い仕様がわかってきた、とマーク・ガーマン記者はニュースレターPower Onで伝えています。
Vision Proにはゲストモードが用意されており、自分以外の誰かにVision Proを貸しても、一部のアプリを開くにはパスワードが要求され、プライバシーが保護されるとのことです。
ガーマン氏は、AppleはVision Proを家族それぞれで購入して欲しいと考えているようで、Macのようなマルチユーザーに対応させる計画はないようだが、複数ユーザーサポートはVision ProやiPadにとっても有益だと思う、とコメントしています。
また、iPhoneやiPadでおなじみのコントロールセンターや通知センターが用意されるとのことです。
ホームビューは3つのセクションで構成、一部アプリはiPad用
ガーマン氏は、visionOSのSDKやシミュレーターからわかった興味深い仕様として、以下についても伝えています。
- Vision Proのホームビューは3つのセクションに分けられている。1つはアプリのランチャー、もう1つはFaceTimeをすぐに呼び出せる連絡先、そして背景を13種類から選択するエリアです。背景には、月、ヨセミテ国立公園、ジョシュア・ツリー国立公園、空などが用意される。
- visionOSシミュレーターの最初のバージョンでは、写真、設定、ファイル、フリーフォーム、SafariがVision Pro用に最適化されているものの、カレンダー、マップ、ニュース、リマインダーやショートカットといったアプリはiPadのバージョンが使用されている。
- visionOSは、iOSやiPadOSで提供されている重要な機能であるAppClips、WidgetKitといった機能に対応していないほか、AirPlayもVision Proは非対応。
Source:Power On/Bloomberg
(hato)