「Rakuten最強プラン」au回線も使い放題で他社利用者を吸引〜MMD研究所

楽天モバイル Rakuten最強プラン

楽天モバイル Rakuten最強プラン
 
楽天モバイルが2023年6月1日にサービスを開始した「Rakuten最強プラン」に関する調査結果を、MMD研究所が発表しました。楽天回線に加えてau回線も無制限で利用可能となった新プランの発表で、楽天モバイル利用者の継続利用意向は約8割、他社からの乗り換え検討先でトップと、効果を発揮しているようです。
 

■3行で分かる、この記事のポイント
1. 「Rakuten最強プラン」発表で、楽天モバイル利用者の8割が継続したいと回答。
2. 同プラン発表前の楽天モバイル利用者の不満は通信品質関連が上位。
3. 他社利用者が検討中の乗り換え先は楽天モバイルがトップ、新プランが奏功か。

楽天回線とau回線どちらも使い放題の「Rakuten最強プラン」

Rakuten最強プラン」は、料金は従来と同じ最大3,278円(税込)のまま、従来は楽天モバイル回線のみだったデータ通信容量無制限が、パートナー(au)回線も対象となったのが特徴の料金プランです。
 
MMD研究所は6月21日、18歳~69歳の男女25,000人を対象として2023年6月8日~6月12日の期間に実施した「Rakuten最強プランに関する調査」の結果を公開しました。集計に際して、人口構成比に合わせたウエイトバック処理を行っています。

「最強プラン」認知度、楽天モバイル契約有無で開き

18歳~69歳の男女25,000人に、「Rakuten最強プラン」を知っているかを尋ねたところ、「内容まで理解している」は11.2%、「言葉は聞いたことはあるが、内容はよく知らない」が27.1%でした。
 
MMD研究所「Rakuten最強プランに関する調査」 2023年6月
 
「Rakuten最強プラン」の認知度を、楽天モバイルをメインで利用している回答者(n=1,750、全体の約7%。以下、楽天モバイルメイン利用者)と、他社メイン利用者(n=23,009)で比較したのが以下のグラフです。
 
「Rakuten最強プラン」の内容まで理解している割合は、楽天モバイルメイン利用者で52.2%と半数を超えたのに対し、他社メイン利用者では8.0%にとどまりました。
 
MMD研究所「Rakuten最強プランに関する調査」 2023年6月
 

楽天ユーザーの継続意向率は8割弱

楽天モバイルメイン利用者に、今後も楽天モバイルを利用したいかを尋ねたところ、「継続利用意向がある」が77.1%と8割弱を占め、多くの利用者が継続する意思を示しました。「他社乗り換え意向がある」は20.6%、「解約意向がある」は2.3%でした。
 
MMD研究所「Rakuten最強プランに関する調査」 2023年6月
 

「最強プラン」導入前の不満、通信品質関連が並ぶ

「Rakuten最強プラン」発表前の2023年5月以前に契約した楽天モバイルメイン利用者に、「Rakuten最強プラン」導入前に感じていた不満(複数回答可)を聞いたところ、最も多かったのは「通信が途切れることがある」で30.0%でした。
 
以下、「通信速度が遅い」20.4%、「Rakuten Linkの音質がよくない」19.6%、「楽天モバイル回線に繋がりにくい」16.5%などと、通信品質に関する不満が上位に並んでいます。一方、「特に不満は感じなかった」という回答も44.8%ありました。
 
MMD研究所「Rakuten最強プランに関する調査」 2023年6月
 

他社利用者の乗り換え検討先トップは楽天モバイル

楽天モバイル以外の通信会社をメインで利用しており、他社・他サービスへの乗り換えを具体的に検討している回答者が、検討している乗り換え先(複数回答可)のトップ3は、楽天モバイルが30.7%、ahamoが28.0%、MVNOが25.4%となりました。
 
MMD研究所「Rakuten最強プランに関する調査」 2023年6月
 
他社・他サービスへの乗り換えを検討しているユーザーのうち、楽天モバイルへの乗り換えを検討している割合を通信サービス別に集計したのが以下のグラフです。
 
楽天モバイルへの乗り換えを検討している割合が最も高かったトップ3はY!mobile(40.9%)、UQ mobile(37.1%)、MVNO(35.5%)でした。
 
MMD研究所「Rakuten最強プランに関する調査」 2023年6月
 

楽天モバイルを利用したい理由「料金が安い」がトップ

楽天モバイルの継続利用意向者と、他社から楽天モバイルへの乗り換えを検討者に、その理由を尋ねたところ(複数回答可)、最も多かった回答は「料金が安いから」の57.1%でした。
 
以下、「ポイントを貯めているから」が37.4%、「楽天の他のサービスを使っているから」が28.3%、「プラン内容が分かりやすいから」19.1%などと続いています。
 
楽天モバイルの強みが、料金の安さに加えて、「楽天経済圏」と称される、ポイントで繋がった各種サービスにあることが分かります。
 
MMD研究所「Rakuten最強プランに関する調査」 2023年6月
 

楽天への乗り換え意向者の約4割は「最強プラン」発表がきっかけ

現在メインで利用している通信会社から楽天モバイルへの乗り換えを検討している回答者(n=913)に、「Rakuten最強プラン」が乗り換え意向に影響があったかを尋ねたところ、「発表を受けて楽天モバイルに乗り換えたくなった」が42.3%に対して「発表前から乗り換え予定だった」が25.6%と、新料金プランが楽天モバイルへの乗り換えを誘発していることがわかります。
 
MMD研究所「Rakuten最強プランに関する調査」 2023年6月
 
 
Source:MMD研究所
(hato)

この記事がお役に立ったらシェアお願いします

この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

特集

目次