オープンソースでLinuxベースのスマホを自作するとかなりの大きさになる?
発明家、科学者、事業家のエヴァン・ロビンソンという人物が、オープンソースのスマートフォンの自作を試みましたが、もはや“スマート”とは言えないほどの大きさになってしまったようです。
■3行で分かる、この記事のポイント
1. 発明家、科学者、事業家のエヴァン・ロビンソン氏が、スマホの自作を試みた。
2. スマホとしてはかなりの大きさになり、持ち歩くには勇気がいるかもしれない。
3. 将来的なさらなる小型化に向けては、別のボードを使用したほうが良いという。
スマホというよりも小型コンピュータ?
ロビンソン氏は自身のオープンソース“スマホ”プロジェクトを「O.U.R.S.(オープンソース、アップグレード可能、修理可能のスマートフォン、“私たちのもの”の意)」と名付けており、詳細をGitHubに公開しています。
ハードウェアはシングルボードコンピュータのRaspberry Piがもととなっており、以下の機能を備えています。
- 4G LTEのインターネット
- 通話、SMS、連絡帳
- クアッドコア1.2GHzのBroadcom製64ビットのCPU BCM2837を搭載
- 1GBのRAM
- Raspbianオペレーティングシステム
- ブラウザ上でFacebook、WhatsApp、YouTubeが利用可能
- 4インチ、480 x 800のタッチスクリーン
- 500万画素のカメラ
- GPS(ブラウザ上で)
- Wi-Fi
- Bluetoothのオーディオ
- 1ワットのオーディオスピーカー
- 3つのUSBポート
- HDMIで外部モニターに接続可能、USBでキーボードやマウスに接続可能
- スクリーンロックスイッチ
気になる大きさですが、90ミリ x 160ミリ x 30ミリと、スマホとしてはかなりの大きさになっており、持ち歩くには少し勇気がいるかもしれません。
将来的に小型化は可能?
ロビンソン氏いわく、オープンソーススマホを自作するにあたって、次のことに注意したとのことです。
- 安価な既製品の電子部品を使用すること
- ハンダ付けや破壊を減らし、接続点や接合点を増やすこと
- 複製に必要なものをすべて共有すること
- モジュール化、標準化された部品を使用すること
将来的なさらなる小型化に向けては、Raspberry Piではなく別のボードを使用したほうが良いかもしれません。またレーザーカットしたMDF製のケースではなく、3Dプリンターを使ってケース作りを行ったほうが、より小さくなりそうな気がします。
それでも、素晴らしいチャレンジであることは間違いありません。ロビンソン氏のプロジェクトのさらなる詳細は、ソース元のGitHubページで閲覧できます。
Source:GitHub
(lexi)