バフェット氏「Appleよりも優れているビジネスは他にない」

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    Berkshire Hathawayの最高経営責任者(CEO)を務めるウォーレン・バフェット氏が、同社は数多くの小会社を持つものの、最大の投資先であるAppleよりも「優れた企業はない」と、現地時間5月6日に開かれた同社の株主総会において発言しました。

    ■3行で分かる、この記事のポイント
    1. Berkshire HathawayCEOのバフェット氏が6日、Appleよりも優れた企業はないと発言した。
    2. Appleは傘下のどの小会社よりも優秀で、鉄道に投資しているほどの資金はまだ投じていない。
    3. iPhoneは特別な製品であり、Appleはビジネスとして優れているという。

    Appleは傘下のどの小会社よりも優秀

    Berkshire Hathawayは、GEICO、DuracellやFruit of the Loom、Kraft Heinz、See’s Candiesなど、60社以上を小会社として抱えていますが、バフェット氏によればそのなかのどの企業よりもAppleは「ビジネスとして優れている」のだそうです。
     

    (Appleは)我々が所有するどの企業よりも優れている。だからこそ相当な資金をつぎ込んでいるが、鉄道に投資しているほどの資金はまだ投じていない。我々の鉄道は非常にいいビジネスだからだ。しかしAppleにはかなわない。

     
    Berkshire Hathawayは2016年からAppleの株式の購入を始めました。その後買い増しを続け、現在はApple株全体の約5.6%を所有しています。
     
    2022年12月末時点では、Berkshire Hathawayの株ポートフォリオの約40%をApple株が占めていました。

    iPhoneは特別な製品

    バフェット氏がApple、とくにティム・クックCEOの手腕を評価していることはよく知られています。株主総会においてバフェット氏はAppleが消費者の心をがっちり掴んでいるとして、次のように発言しました。
     

    Appleは、消費者が電話に1,500ドルを払う、というポジションを得ている。そしてその同じ消費者が、2台目の車に35,000ドルを払えるとしよう。しかしその2台目の車とiPhoneのどちらかをあきらめろと言われたら、彼らは間違いなく車をあきらめるだろう。(iPhoneは)そのくらい、特別な製品なのだ。

     
    バフェット氏は以前にも、「今持っているiPhoneを処分して、今後二度とiPhoneを買わないなら、1万ドルをあげると誰かにいわれても、受け取ったりしないだろう」と発言しています。
     
    2020年末時点でのBerkshire Hathawayの株式投資先上位5社とその額は以下のとおりです。上位5社で同社が所有する株式総額の約75%を占めています。
     

    1. Apple 1,163億1,000万ドル
    2. Bank of America 334億5,000万ドル
    3. Chevron 292億5,000万ドル
    4. Coca Cola 254億4,000万ドル
    5. American Express 224億ドル

     

    Appleは現地時間5月4日に同社2023年度第2四半期(1月〜3月)の業績を発表、同時に新たに900億ドルの自社株買いを行う計画を明らかにしています。

     
     
    Source:Yahoo! Finance, Berkshire Hathaway
    (lunatic)

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    この記事を書いた人

    元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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