AppleとGoogle、位置情報追跡デバイスの悪用を防ぐための仕様案を共同で発表

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    AppleとGoogleは、AirTagなど位置情報追跡デバイスの悪用を防ぐための仕様書を共同で発表しました。

    ■3行で分かる、この記事のポイント
    1. AppleとGoogleが位置情報追跡デバイスの悪用を防ぐための仕様を共同で発表。
    2. AirTagの保護機能に基づいており、不要な追跡を防止するための重要な一歩となる。
    3. iOSとAndroidデバイスは、不正な追跡の検出と警告に対応可能となる見込み。

    SamsungやTileなども支持を表明

    AirTagをはじめとした位置追跡デバイスは、鍵や財布、カバンなど失くした物を見つけるのに役立つ反面、ストーカーや車の盗難などに悪用されるケースが増えています。
     
    このような問題に対処するため、AppleとGoogleは、位置情報追跡デバイスの悪用を防ぐための業界初となる仕様案を共同で発表しました。
     
    この仕様により、iOSとAndroidデバイスは、ともに不正な追跡の検出と警告に対応可能となる見込みで、すでにSamsung、Tile、Chipolo、eufy Security、Pebblebeeが同仕様への支持を表明しています。
     
    仕様書の発表にあたり、Appleのセンシング・コネクティビティ担当副社長であるRon Huang氏は次のように語っています。

    この新しい業界仕様は、AirTagの保護機能に基づいており、Googleとの協力により、iOSおよびAndroidにおける不要な追跡を防止するための重要な一歩となることが期待されています。

    一方、GoogleのAndroidエンジニアリング担当副社長であるDave Burke氏は、位置情報追跡デバイスの悪用に対抗するため、業界で協力していくと語っています。

    Androidは、ユーザーを保護することに揺るぎないコミットメントを持っており、Bluetoothトラッキングデバイスの悪用に対抗するために、強力なセーフガードを開発し、業界と協力していくつもりです。

    なお、今回発表された仕様案には、機器メーカーからのフィードバックだけでなく、さまざまな安全保護団体や擁護団体からの意見も組み込まれる予定です。
     
    また、デバイスに実装される仕様は2023年末までに決定する予定で、その後iOSおよびAndroidの将来のバージョンでサポートされる見込みとなっています。
     
     
    Source:Apple Newsroom
    (te7373)

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